鷲ヲともふさ のコメント

俺はガキの頃から頭がカラッポの伽藍堂であったので、小説を読む時はいつも傍らに字引を置いていましてん。
ほんほんと夢中で物語の世界へ没入しながらも、読めない漢字や意味が理解出来ない単語に出っくわすと、パラパラと字引を引き引き、ほっほーん、菰ってコモと読むのじゃな。菰って乞食のことなんじゃな。なるほろー。などと一人呟きながら、また小説の続きを読み進めておりましたものです。

本を読むということは基本面倒臭いものです。別に読まなくったって生活に支障はないし、読まないに越したことはない気もします。
それでも知的欲求、知的好奇心から読まずにはいられなくなるんす。
知らなかったことを知る快感は何物にも代え難いと、ガキの頃から何となく感じていたのかもしれません。

それでも一から十まで丁寧に説明されてあると、別に覚える必要もないと感じてしまうのかすぐに忘れてしまうから不思議。
自分で考える余地、自分で調べる余地があると、記憶に残る不思議。
読書の楽しさはただ物語を追いかけるだけではなく、自分で調べること、自分で考えることにあるような思いに駆られる感じを感じたりしたりしたような気がしないでもないような心持ちなのであったりしたりするような風に思ったり思わなかったりしています。

俺はおっさんに成り果ててしまった現在も未だに頭がカラッポの伽藍堂で、特に読書家でもない愚民なので、小林先生が赤ん坊にも平易に意味を理解出来るように表現しようと苦心されていることは大変に感謝感激ガマン汁ブシャーです。

そこまでして作者が伝え方に心を砕き創意工夫をしているのだから、読者であるこちとらも寝転がって煎餅をかじりながら、ひらがなが振ってあるから気楽だぜ、ラッキー、なんてって、テキトーに流し読みするような浅ましい有り様にならずに、ガキの頃のように読書の途中で自分で調べ、自分で考え、物語の世界へ没入しようと改めて思いましたよ、小林先生のブログを読んで。

No.157 110ヶ月前

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