攘夷についての考察ですが…
幕末には西洋が世界中を侵略しているという情報は武士に伝わっていました。そんな中で、砲艦外交で無理やりに開国させられば、愛すべき祖国が夷狄に蹂躙させられる…その恐怖心が攘夷の源泉であり、普通の感情だと思います。鎖国制度も海外との接触を避け、自国の風土、文化を保有できた面では輝かしい財産だと思います。しかし、西洋諸国の圧倒的な軍事力の前に開国させられました。
戦後に攘夷が無くなった理由ですが、占領政策の影響が大きいです。ただ、江戸時代と違い、日本は西洋文明を受容していますし、幕末動乱とは違い、文化ごとの拒絶にはなりません。文化受容は止めることにらよる攘夷は不可能であると思います。
その中での攘夷は主権国家として占領政策の継続を狙うアメリカに対しての反抗しかありません。