くりん のコメント

今週もライジング配信、ありがとうございます!

私は幼いころから絵を描いたり本を読んだりと、自分の世界に浸ることが大好きでした。
小学一年の頃までは同じマンションに住む同い年の子と遊んでいましたが転校を機に一人で過ごすことが多くなり、それ自体に苦痛はありませんでした。ただグループ活動でどこかの輪に入らなければいけなかったり、自宅で過ごしていると母から「友達と外で遊んできなさい」と言われるのが苦痛でした。誕生日会にはただ同じクラスというだけの子を呼んで友達として振る舞わなければなければならなかったりと、誕生日会が嫌で嫌でたまりませんでした。
大学生のとき、冒頭で紹介されていた詐欺と似たようなものに引っかかってしまいました。親から指摘されてすぐ消費者相談センターのようなところに相談し、幸いにも金銭面での被害はありませんでした。
今思えば明らかに詐欺だと分かるものに引っかかってしまうほど必死で周りとつながろうとしたのは、有名人と知り合いになれば自分の株が上がるという見栄や友達と呼べる存在がいなければならないという強い思い込みだったように思います。

今私は失業中ですが、一人で過ごすことが楽しく幸せです。読みかけの本や漫画、観たいDVDがたくさんあります。描きたい絵がたくさんあります。一人って素晴らしい!!
周りを安心させるためだけの形だけのつながりなど必要ありません。あっても余計な出費が出るだけなので困ります。

川崎で起きた中学生殺人事件の主犯少年の名前と顔写真が週刊誌で公表されました。
このネット社会では未成年者の犯罪者であろうと個人情報の全てが晒されます。18歳から選挙で投票できるようにするなら、成人にあたる年齢も18歳にして名前も顔写真も公開できるようにするのがよいでょう。犯行が残忍なものであればなおさらです。
ですが、犯行を止めようがない兄弟姉妹や親族にまで誹謗中傷の生き地獄に巻き込むはおかしいと思います。
加害者家族への誹謗中傷は加害者への罰の一つという考えは、「どんな冷酷非情な犯罪者であろうと、身内への情くらいあるだろう」というお花畑的な甘い考えです。身勝手な理由で犯行に及んだあげく刑務所というある意味守られた場所にいる加害者が、直接世間の誹謗中傷の生き地獄にさらされる家族のことを気にかけているとは思えません。

世間は好き勝手に批評するだけで、いざというとき何も助けてはくれません。
「一人でいて淋しくない人間」になることは、最後に自分を守ってくれる自分という存在を誰にも揺るがせられないものにすることなのです。
いつ世間から爪弾きにされても、一人で生きていけるように。

No.61 118ヶ月前

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