武藤 のコメント

読書を趣味にしている僕ですが、歴史系の本は昭和史を中心に読んでいます。20冊くらい読めば、内容も似ているのでスラスラ読めるようになりました。
しかし、それ以前になるとー読んでいないせいもありますがーてんでダメになっています。
戦国時代の歴史については中学までは得意分野だったのですが、読まなくなると、丸っきり頭に入ってこなくなりました。歳のせいかなあと悲しくなってきます。
それで歴史系ではなく、小説にチャレンジしたんですが……三島由紀夫を読んだのが悪かった!
「金閣寺」を読んで何回挫折したことか。今は3回読みましたが、難解な熟語、長い文章を読むと、三島の知性の凄さ、自分の国語力のなさに絶望を感じました。それからも三島作品にはチャレンジしています。
夏目漱石も明治文学の漢文崩しではないので読みやすいです。「坊ちゃん」は実に読みやすかったですが、「我輩は猫である」があんなに長編、難解とは夢にも思いませんでした。
最近読んで、面白いと思ったのは島崎藤村の「破戒」ですね。明治時代に素晴らしい人格者の教師が部落身分を教え子に告白するシーンは思わず涙が流れました。まさに名作です。
他にも松本清張の「砂の器」「点と線」も読みました。乱読に近いですが、やはりベストは何回も読んで自己の精神に著者の魂を入れ込むことが大切だなあとは感じます。読み終わった後に世界観が変わったような錯覚を起こすのは、一種の快感、快楽になっているなあ、中毒者だなあ、ヤバイなあとは思います。外国文学が全く読んでいないので、挑戦したいし……ジジイになっても、読書に限界はありません。死ぬまでやります。

No.25 117ヶ月前

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