三味線弾き のコメント

>>156:木落猿右衛門 さん
> 私も職業に貴賤なしと思っております。

ですよね。どんな職業でも単純労働でも、世のため人のため(公)に繋がり、必ず改良や改善の余地がある(つまり知的要素がある)以上、「聖職」と思っています。
拙者の言う「聖職」には二通りの意味があり、一つは人間の活動の尊厳に関わる意味、もう一つはプロフェッションとしての意味です。「プロフェッション(profession)」とは、元々は教会の神父さんなどの文字通り「聖職」を指していました。現代では、弁護士や医師などの有能な独立専門職を示すことが多いのですが、宣言や公言の意味合いも含まれます。つまり、公の信頼やそれに対する責任がプロの条件なのでしょう。(少々耶蘇教的かも...)

我々の身近な社会生活では、最初は家族も含めた我が身のために働くのが精一杯です。次第に能力が身につくと、会社(やポジション)のために働けるようになります。さらに能力を磨けば、顔も名も知らぬ公のために働けるようになるでしょう。
しかるに、ポジション・トークに堕するメディアやコメンテーターらは、公をほとんど意識せずに済む、狭い会社やポジションのためにしか働けない、未熟な段階なのでしょう。現代ではもう通用しないんですけどね。プロを自称するには、一身独立して、社内や業界や、場合によっては仲間とも戦わなければなりませんので、そういう意味でも彼らはプロではなく素人同然です。
小林先生と、無責任なコメンテータらの決定的な違いで、最も巨大で埋め難い溝は、こういったプロ意識の差だと思っています。プロ意識は、仕事の現場で戦っていてこそ、培われるものですからね。

自分で書いてて、プロの自信が少し揺らいできたょ(笑)

No.167 120ヶ月前

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