三島由紀夫が『文化防衛論』で書いていましたが、植民地を失った日本には民族問題はない。朝鮮人問題はあるが、これは外国の問題と書いています。アイヌのアの字も出てきません。つまり、昭和40年代には、アイヌ問題など存在しなかった。 にも、関わらず、今現在問題になっているのは、左翼が日本の明治維新と絡めて問題視させたからに違いありません。 調べてみると、三島由紀夫が『文化防衛論』を書いたのは、昭和元禄と呼ばれた時代。佐藤栄作内閣の時です。明治から100年経ったということで明治100年式典が行われました。司馬遼太郎の『坂の上の雲』を書いたり、ライシャワーが明治維新を評価したりと、日本の近代化政策に批判はありませんでした。左翼を除いて… ベトナム戦争のアメリカ撤退、東京都を始め都市部で革新派知事の誕生と日本の左傾化が進んでいきました。さらに、日中が国交を回復したことにより、中国に対する贖罪意識が左翼思想と合体し、「戦前日本は悪だ」というのが、マスコミ、学校教育に入り込んでいきました。 明治維新が悪であるならば、その過程において近代化の犠牲?になったアイヌ、沖縄は被害者だというのが一般常識になっていったと思います。
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小林よしのりチャンネル
(ID:19723146)
三島由紀夫が『文化防衛論』で書いていましたが、植民地を失った日本には民族問題はない。朝鮮人問題はあるが、これは外国の問題と書いています。アイヌのアの字も出てきません。つまり、昭和40年代には、アイヌ問題など存在しなかった。
にも、関わらず、今現在問題になっているのは、左翼が日本の明治維新と絡めて問題視させたからに違いありません。
調べてみると、三島由紀夫が『文化防衛論』を書いたのは、昭和元禄と呼ばれた時代。佐藤栄作内閣の時です。明治から100年経ったということで明治100年式典が行われました。司馬遼太郎の『坂の上の雲』を書いたり、ライシャワーが明治維新を評価したりと、日本の近代化政策に批判はありませんでした。左翼を除いて…
ベトナム戦争のアメリカ撤退、東京都を始め都市部で革新派知事の誕生と日本の左傾化が進んでいきました。さらに、日中が国交を回復したことにより、中国に対する贖罪意識が左翼思想と合体し、「戦前日本は悪だ」というのが、マスコミ、学校教育に入り込んでいきました。
明治維新が悪であるならば、その過程において近代化の犠牲?になったアイヌ、沖縄は被害者だというのが一般常識になっていったと思います。