武藤 のコメント

今回の事件を見て、道徳について考えてみました。国家権力が行う拷問、検閲、身分差別、思想の自由に対する侵害などは憲法によって禁止され、保護されています。
それが、仮に行われたとしても、裁判所で闘う権利も与えられています。
しかし、リアルな関係。国、地方公共団体の範囲外で行われる私的行為においては、法の範囲外になってしまうことが多いと思います。親による子殺し、金銭目的による殺害などなどの凶悪犯罪。これを行うのは権力から保護されている個人である為、犯罪行為そのものを禁止することはできません。抑止力が働くとしても、事前に犯罪を完全に防ぐことはできない。
だから、近代国家には道徳心、パブリックマインドが必要になるに繋がっている。
道徳心、公共心は人の自由、獣性を自ら抑制し、去勢し、市民社会に順応できる人間に改造することだと思います。我々が外に出て、武器を持たずに歩けているのも、日本国民の獣性がそれなりに抑制ができているからだと感じています。
今回のテロリズムを見て、襲われた側も己の自由心を行使し、襲った側も原理主義の自由を守る為にやったんだと解釈しています。結局は秩序の安定をする為には、道徳心、公共心という鎖を自らはめて、自己の自由を縛るしかないんだなと思いました。

No.57 121ヶ月前

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