magome のコメント

>>8 叢叡世さん >>27 mayuさん >>30 カレー千兵衛さん のハロウィンについてのコメントを読んで、思い立ったのですが、日本は10月はちょうど刈入れと秋野菜の植え付けが終わるころで、食欲の秋が到来するなど秋の行事が結構たくさんあるので、ハロウィンは祭りとして定着する可能性は低いのです。私の周辺でもハロウィンを宣伝しているのは数あるコンビニの一件だけです。なにしろ、10月の大祭が終わったばかりで市民はみな、へとへとなんですから。
江戸時代から明治以降までに作られた全くの新しい習慣や祭りって必ず商売が絡んでいまして、商売上の売り上げを重視しなければ定着しないんですよね。
土用丑の日のウナギも鰻屋がウナギの売れ行きの落ち込む夏に売り上げを伸ばすために作ったもの(ウナギの旬はコイと同じく冬で夏はドジョウ)。クリスマスは大正時代にデパートが年末商戦のために飾ったのが始まり、さらにバレンタインはチョコレートの売り上げのために定着させたもの(ホワイトデーは完全に日本初)。欧米のクリスマスは家族で集まる日本で言う正月行事と同じで外で外食はしません。最大の違いは七面鳥の有無でしょうか。バレンタインもカードや花、菓子の物々交換で男性が最初に贈るのが通例。女性が一方的に贈るのは日本だけ。このように、日本では独自の習慣というか、時間がある人だけ楽しむ単なる宣伝であって行事とはかけ離れた存在となっています。
 では、ハロウィンはどうかというと、特定の商品が開発されていない(ケーキやチョコ、ウナギのように)特色がない(ジャックランタンの原料であるパンプキンは日本で入手はほぼ不可(季節に合わせてカボチャが収穫できないが米軍だけは独自の方法で空輸されている)、行事に特色がない(欧米の最大の特色は花火が一日だけ解禁になること、日本は花火は比較的寛容だが欧米では規制が厳しく、業務用の打ち上げ花火を除いてこの日以外の使用は違法)そして仮装ですが、コミケはともかくそんなに仮装を見たければ至る所で年がら年中やっている。
 もともと、ハロウィンはアイルランドのケルト文化が起源で、死者の魂を迎え入れる日本で言うお盆の行事と同じでパンプキンにロウソクを灯すのも死者の魂を迎えるための迎え火なんです。花火も同じです。それに悪霊や妖怪も一緒に迎え入れてしまうために御馳走を振る舞って退散を願うというので子供らが怖いものに仮想して悪霊や妖怪の代理として各家にお菓子を貰いに行くというわけです。もっとも、この習慣は北米の習慣ですが。
 ハロウィンを祝いたいならば、パンプキン不味い味と、仮装の制限(怖いものじゃなきゃダメ)、用意しなければならないお菓子の多さと処分に困るお菓子の数々を考えれば、食欲の秋に耽りながら運動会やそのほか祭りなどの行事でへとへとになっている子供に習慣化させることは酷であると思います。
 ただし、欧米などから外国人が多く移住してくると、この行事も習慣かは間違いなくするでしょう。その時に一線を引いていく必要が間違いなく出てくるでしょうし、グローバリズムで花火などが欧米並みに規制されれば間違いなく、ハロウィンの侵入は防げなくなるでしょう。日本の伝統行事も西洋のものに取って代わることは間違いありません。よって、ハロウィンを完全に日本の祭りとして大幅に改良して定着させるか、欧米人が多く流入することによる習慣化の二つによって定着することとなり(地域限定だと思いますが)それ以外での定着は難しく、カレー千兵衛さんを先見性がある人と見て、真っ当な判断と支援します。

パンプキンと花火解禁の意味がないハロウィンはその時点でハロウィンじゃありません。単なる面倒くさい仮装大会で行事で疲れている人々に酷になるだけの話だと思います。ただし、生活習慣が崩壊した家庭では菓子の食べ放題が魅力的に映るのだろうか?

No.54 123ヶ月前

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