諫議大夫 のコメント

na85さんの文、非常に興味深く読ませていただきました。
引用文の最初の5行で、所謂『日本サヨク型フェミニズム』とは一線を画し
たものであると感づきました。戦後、日本の『左』の人が、戦前の反省と称
して『右』を攻撃してきたが、冷戦崩壊後はそのカウンターとして、『右』
側の人が、『左』を攻撃するという、抜け出せないスパイラルに嵌まるのは、
欧米のように、真にディベートに長けた人物が日本から出てこないことに起
因するようにわたしは思います。
na85さんが仰る「情報過多の中で互いの主張を譲らず、決断できない状況
に陥った時」、「『アタシはこっちの方が好きだね』の一言で方針を決定で
きる」日本独自の女性社会中心のシステムが皮肉にも「自分の思考能力を遥
かに超える事態に直面した時、他者に裁定の全てを委ねて、自らは思考も放
棄して只他者の言うことに従う」ところだけを受け継いで、他者の特定の思
想を盲従するシステムに変質したのは、歪であると言わねばなりません。
歪であるがゆえに、本来女性中心の社会であったはずの文化が、男性中心の
社会に変わっても、何ら異を唱えず、むしろそれを「伝統」として保守しよ
うというのは、滑稽ではあるが、日本社会が外国から侵略されず王朝の交替
で文化の否定が起きなかったことの証左であるという観点からみると、まだ
救いがあり、一筋の光明を見いだせる気がします。
保守ならばこういう時こそ「和魂洋才」を使わなければ、いつ使うのでしょう。
すなわち、本来日本が持つ女性中心の社会─それは女性宮家、女性天皇の出
現に他ならない─が、世界にどのように影響をもたらすかを、欧米流ディベ
ート能力を駆使して、全世界に発信していかない限り、世界に真の平和は訪れないでしょう。
na85さんの文を読んで、わたしはここまで思考することができました。

No.126 121ヶ月前

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