よしりん師範、木蘭師範、時浦師範代、みなぼん編集長、スタッフの皆様、執筆・編集・配信、ありがとうございます。 急に寒くなった上に、台風も列島を舐めるように接近するようです。皆様、どうぞお気を付け下さい。 財務省は省庁の中の省庁だとよく言われますが、これは主計局が他の省庁の予算をどうとでも好きなように増減できる予算編成権を持つことにより、どの省庁よりも強い立場にあるためでしょう。また国税庁の徴税権や国税調査権はカネに関して後ろ暗いところのある人なら震え上がるほど恐ろしいものでしょう。そして、これは経済産業省など他の省庁もやりますが、新聞の経済面を書かせる上での記者クラブへのリークを自由に裁量でき、従ってマスコミ統制さえも行えます。財務省の姿勢というか文化は一貫しています。入るカネを増やして出すカネを減らす、これだけです。 このように強すぎる権限を持つ日本の権力のど真ん中とも言える組織に入省する人材が、一度も挫折を味わったことのない東大卒の坊ちゃん嬢ちゃんだけであることは大問題だと大昔から言われていますが、これまでのところ改められる気配は全くありません。挫折を知らない人間は、結局人の痛みなど頭では理解しても、心では察しようがないと思われます。また親や教師、塾講師など上の命令に従順な人格故に挫折が無かったとも言え、財務省入省後も出世のためには上司の命令や組織の文化に従順であり、そのくせ立場の弱い人々に対しては、その反動と全能感から非情になれるものと思われます。 例えば、公的な助けを本当に必要としている生活保護受給者を、必要も無いのに保護費を受け取って遊び暮らしている輩と一緒くたに論じて削減したり、結果的に大幅な節税となるグローバル展開で収益を上げる大企業の法人税を減額し、その付けを庶民からの消費税増税や社会保障削減でむしりとったりしています。また、厳しい現場で呻吟する人々の怨嗟の声も無視して防衛や教育、医療・介護などの予算を平気で削減したり、カネを生み出さない(徴税できない)地域に回すカネは無いとばかりに地域への補助金も削減したりできるわけです。 出すカネを減らしたいはず財務省は、これまで公共投資削減を画策し続けてきましたが、第二次安倍政権になってから突然、回収(税収アップ)の見込みも無いのにカネを刷って公共事業による地方へのバラマキを開放し始めました。地域で安定した職を得た人が住民として定着しない限り回収は見込めないはずです。しかし、一貫して効率化が求められるグローバル経済のため、東京への人・モノ・カネの一極集中による地域人口の減少が加速する今、一体どんな展望があって安倍のバラマキにGOサインを出したのでしょうか。しかも、あらゆる局面で邦人による経済活動を縮小させる新自由主義・グローバリズムの極地であるTPPへの参加とセットで。 日本で最も頭がイイとされる財務官僚も最早ニヒリズムに骨の髄まで侵され、信じたい情報しか信じないというネット住民やネトウヨと変わらない脳構造になっているのかもしれません。 以上のように、省の性格から非情の巨塔であり、かつネット脳官僚増加の恐れもある財務省の出身で、その文化に浸りきっていた片山さつきが小泉郵政選挙の落下傘要員=チルドレンとして国会議員になったわけです。 小泉からの~安倍という新自由主義路線への批判から民主党への政権交代が起こり、それまで主計局が持っていた予算編成の権限の一部は民主党の事業仕訳に奪われたことになります。そのことを根に持ってかどうかは知りませんが、御嶽山噴火による被害拡大を、真偽も確かめず民主党の事業仕訳のせいにしたのは、いかにもネット民的、ネトウヨ的です。中川淳一郎氏がまとめた片山さつきの誤爆集などはもう笑うに笑えないバカっぷりです。安倍改造内閣は、安倍を筆頭に特にネトウヨ脳議員を集めてみました、という感じです。 さて、それにしても「ザ・神様」は2~3行ずつしか進みませんね。でも脱線が多いのはいいんじゃないですか?木蘭さんの桜木花道姿は割と想像できました。しかし、今のパワーに溢れる木蘭さんしか知らないものとしては、みのに「声が弱々しい」と罵倒されている姿は想像できません(笑)。よっぽど気枯れてたんですね。 ネットの空気に触れすぎると脳に回る気が枯れ、米国やネトウヨ、みのにすら頼りたくなる? na85
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よしりん師範、木蘭師範、時浦師範代、みなぼん編集長、スタッフの皆様、執筆・編集・配信、ありがとうございます。
急に寒くなった上に、台風も列島を舐めるように接近するようです。皆様、どうぞお気を付け下さい。
財務省は省庁の中の省庁だとよく言われますが、これは主計局が他の省庁の予算をどうとでも好きなように増減できる予算編成権を持つことにより、どの省庁よりも強い立場にあるためでしょう。また国税庁の徴税権や国税調査権はカネに関して後ろ暗いところのある人なら震え上がるほど恐ろしいものでしょう。そして、これは経済産業省など他の省庁もやりますが、新聞の経済面を書かせる上での記者クラブへのリークを自由に裁量でき、従ってマスコミ統制さえも行えます。財務省の姿勢というか文化は一貫しています。入るカネを増やして出すカネを減らす、これだけです。
このように強すぎる権限を持つ日本の権力のど真ん中とも言える組織に入省する人材が、一度も挫折を味わったことのない東大卒の坊ちゃん嬢ちゃんだけであることは大問題だと大昔から言われていますが、これまでのところ改められる気配は全くありません。挫折を知らない人間は、結局人の痛みなど頭では理解しても、心では察しようがないと思われます。また親や教師、塾講師など上の命令に従順な人格故に挫折が無かったとも言え、財務省入省後も出世のためには上司の命令や組織の文化に従順であり、そのくせ立場の弱い人々に対しては、その反動と全能感から非情になれるものと思われます。
例えば、公的な助けを本当に必要としている生活保護受給者を、必要も無いのに保護費を受け取って遊び暮らしている輩と一緒くたに論じて削減したり、結果的に大幅な節税となるグローバル展開で収益を上げる大企業の法人税を減額し、その付けを庶民からの消費税増税や社会保障削減でむしりとったりしています。また、厳しい現場で呻吟する人々の怨嗟の声も無視して防衛や教育、医療・介護などの予算を平気で削減したり、カネを生み出さない(徴税できない)地域に回すカネは無いとばかりに地域への補助金も削減したりできるわけです。
出すカネを減らしたいはず財務省は、これまで公共投資削減を画策し続けてきましたが、第二次安倍政権になってから突然、回収(税収アップ)の見込みも無いのにカネを刷って公共事業による地方へのバラマキを開放し始めました。地域で安定した職を得た人が住民として定着しない限り回収は見込めないはずです。しかし、一貫して効率化が求められるグローバル経済のため、東京への人・モノ・カネの一極集中による地域人口の減少が加速する今、一体どんな展望があって安倍のバラマキにGOサインを出したのでしょうか。しかも、あらゆる局面で邦人による経済活動を縮小させる新自由主義・グローバリズムの極地であるTPPへの参加とセットで。
日本で最も頭がイイとされる財務官僚も最早ニヒリズムに骨の髄まで侵され、信じたい情報しか信じないというネット住民やネトウヨと変わらない脳構造になっているのかもしれません。
以上のように、省の性格から非情の巨塔であり、かつネット脳官僚増加の恐れもある財務省の出身で、その文化に浸りきっていた片山さつきが小泉郵政選挙の落下傘要員=チルドレンとして国会議員になったわけです。
小泉からの~安倍という新自由主義路線への批判から民主党への政権交代が起こり、それまで主計局が持っていた予算編成の権限の一部は民主党の事業仕訳に奪われたことになります。そのことを根に持ってかどうかは知りませんが、御嶽山噴火による被害拡大を、真偽も確かめず民主党の事業仕訳のせいにしたのは、いかにもネット民的、ネトウヨ的です。中川淳一郎氏がまとめた片山さつきの誤爆集などはもう笑うに笑えないバカっぷりです。安倍改造内閣は、安倍を筆頭に特にネトウヨ脳議員を集めてみました、という感じです。
さて、それにしても「ザ・神様」は2~3行ずつしか進みませんね。でも脱線が多いのはいいんじゃないですか?木蘭さんの桜木花道姿は割と想像できました。しかし、今のパワーに溢れる木蘭さんしか知らないものとしては、みのに「声が弱々しい」と罵倒されている姿は想像できません(笑)。よっぽど気枯れてたんですね。
ネットの空気に触れすぎると脳に回る気が枯れ、米国やネトウヨ、みのにすら頼りたくなる? na85