叢叡世 のコメント

国マニアという本に、民族識別工作について書かれましたね。
この民族識別工作というのは中国共産党が「新たな民族を発掘して作り上げるもの」なんだそうです。

清国では「満漢蒙蔵回」と言う五族で国を作って支えて来た歴史があるので、中華民国になっても五族協和の理念が引き継がれました。
しかし、ご存知の通りその五族はみんな独立してしまうんですよね。
満は日本、蒙や回はロシアソ連(外蒙古はロシアで内蒙古は日本)、蔵はイギリス、といった具合に実際は外国の力によって独立を果たそうとしたのですが、結局戦後処理でモンゴルを除いて独立が果たせなかったんですよね。
実際モンゴル(外蒙古)はソ連化していたので同時にソ連が占領していた満州と東トルキスタンとを引き換えに支那はモンゴルを手放すことになるんですが、政権が共産党になったら二度と外国勢力に独立させまいとして、国内若しくは占領地で民族をでっち上げることにしたんですね。

それが民族識別工作なんです。
中国に56の民族がいるというのは捏造なんです。嘘なんです。

実際彼らの主張はゴー宣でも描かれましたが、「中華民族」なんですよね。

国境周辺に跨っている民族を自国の民族に仕立てたり、漢化されていないような山の民やら森の民やらを別民族に仕立てたり、イスラム教を信じているモンゴル人を別民族に仕立てたり、清代に漢化されたチベット人を別民族にしたり、清代に移住して来た朝鮮人を自民族に組み込んだりと、そういうことを繰り返して56くらいに収めたようなんです。

下手したら中国の最少数民族よりも現地の残留孤児及びその末裔の方が多いんじゃないかと思われますが、彼らは日本族じゃないですよね。
向こうでは飽くまでも帰化した中国人か潜在的な日本人のどちらかです。

国マニアにはこういう事も書かれています。
秋田には独特の山言葉を喋るマタギと呼ばれる集団がいて、もし彼らを「民族」に仕立て上げたら秋田県は「秋田マタギ族自治県」となって、マタギ語で書かれた新聞を発行してマタギ語の学校を作ってマタギ教育をしなくてはならないと。

このことは応用で、もし沖縄が独立するのであれば「沖縄語で書かれた新聞を発行」して「沖縄語でラジオやテレビを放送」しなくてはならないとやっぱり先生の著作でも描かれてましたよね。

現実には沖縄もアイヌもマタギも独立することなんて不可能ですし、民族でっち上げて自治県作ることさえも不可能でしょう。
日本では結局のところ、民族の創設は利権に集る名目でしかないんでしょうね。

No.90 125ヶ月前

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