>>58：武藤さん
　真善美のうち、真偽のみにこだわり、「科学」でもって全てを証明せんとする姿勢、つまり「科学主義」はイデオロギーだと思うわけです。付言すれば、科学そのものはイデオロギーではありませんし、似非科学そのものもイデオロギーではありません。似非科学を信仰の対象の一部に据えたオウム真理教のような信仰はイデオロギーに入れてもいいのかな？ぐらいは思いますが。科学やファンタジー（幻想）といった名詞はイデオロギーにはならず、それが主義主張と化したときはイデオロギー化を検証する必要があると考えます。

＞ホルミシス効果もファンタジーになってしまいませんか？放射線を浴びればどんどん健康になるとか、否定するのはやはり科学だと思います。

　放射能のホルミシス効果は明らかに人体に有害であるため、これは善悪・美醜にも関わり、ホルミシスは悪であり醜です。こういう場合には科学的な真偽に照らして断罪すれば良いのです。

＞陛下のお祈りですが、陛下は単にお祈りをするのではなく、被災地に訪問したり、弱者を労わる行為も同時にしております。

　陛下の祭祀は続けていただくだけで有難いものです。言ってしまえば、被災地などフィールドに出ていただかなくても宮中で祈っていただくだけでも有難いと考えます。これは善であり、美でもあります。だから科学的な真偽を検証する対象から外すべきだと考えます。

＞近代合理主義は突き詰めるとオカルトになると僕は思います。Y染色体が神武天皇と繋がるからなんてオカルトでありファンタジーであると思います。

　人代の最初の天皇としての神武天皇が確実に存在するとすれば、歴史的に男系で続いたある時期まで（女性天皇が現れるまでの間、推古天皇か神功皇后かはここでは問わない）、Y染色体が神武からつながっていた可能性は科学的に否定できません。ゆえに、これはオカルトではありませんね。
　そして天照大神の血統が天皇の家系につながる、さらに天照が示した祭祀方法が皇室祭祀として、文化として受け継がれたということは、日本人なら受け入れるべきファンタジー（幻想）だと考えます。こういった共同幻想が日本人の感性や文化を支えているわけですから。

　天皇・皇室がつづくことは日本と世界にとって真善美だといずれ分かる　na85