諫議大夫 のコメント

このリバタリアンの木村氏は、本書に批判的であるが、
ちゃんと本書を読んだ上で、意見を書いている分だけ、
好感が持てると思います。
本書を読みもしないで、あるいは立ち読みで済ませて、
本書を頭ごなしに非難する連中よりはまともだとは思います。
ただやはり先生もご指摘の通り、「国家が間違った戦争に
国民を駆り立てる可能性など、寸毫たりともよぎりはしないのだろう」
と言う木村氏の意見には、賛同できませんでした。
彼が先生の著書をもうすこし渉猟しておれば、「国家が間違った戦争に
国民を駆り立てる危険性」から安倍政権の推し進める
集団的自衛権(それは立憲主義を破壊して行おうとするもの)
に先生は反対をしている事に気づくはずなのに、木村氏はそれに
気づかない。
リバタリアニズムの権化の政治家、中曽根康弘は、国鉄民営化、
煙草と塩を専売公社から民間会社、電電公社からNTT、
日本航空を民営化と、あらゆるものを民営化し、
日ノ出町の山荘でロン・ヤスのパフォーマンス、不沈空母の日米関係で、
マスコミの注目を惹く一方で、靖国参拝で松平宮司から
「越中褌で───」と一喝されるような無礼な参拝の仕方をしました。
右だけでなく実は左側にも中曽根ファンが多いのは、実は中曽根の
政治行動の中に左翼的な匂いがあり、リベラリストはそれを
本能的に嗅ぎ取っているからではないだろうか。
一方で、自ら保守を名乗っているものは、そういうことに少しも
警戒心を覚えず、ただ中曽根を「保守の本道」と崇めてやまず、
バカらしい限りではあります。

No.69 126ヶ月前

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