目隠し のコメント

連投&長文すみません。

朝廷黒幕説は、10年~20年ほど前に流行った説で、
意外に昔のもので、
谷口克広さん(一次史料・信頼できる二次史料等を慎重に吟味する方なのですが)は、
朝廷黒幕説は否定しています。

最近は、光秀単独説で家臣・斎藤利三が主に主導した説が有力であるようです。
動機は長宗我部氏などの四国征伐に関して、方針の相違が理由で、
斎藤利三は長宗我部氏と姻戚関係のようです。
信長は光秀をすごく評価していて、
信長が四国問題の方針を決めるまで関係は良かったとか。

信長と光秀が誤って伝えられる原因のひとつは、
江戸時代になって徳川幕府によって作られた「信頼できない二次史料・明智軍記」です。

波多野攻めに苦戦した光秀が、母親を人質にして開城させたが、
信長が旗の一族を磔にしたため、母親も殺されたとか、

光秀の領地が「丹波・丹後」から、敵地「出雲・石見」への国替えで、
切り取り次第治めよとの無理難題があったとか、

家康の息子・信康、家康の正室・築山殿の切腹は信長の命令とか、
全部創作で、でたらめです。

信長の自己神格化の話は、
キリスト教宣教師・ルイスフロイスの資料にのみ出てくるのですが、
キリスト教宣教師の資料は、
日本人には書けない客観的な見方をする一方、
非業の死を遂げた人に対し、
「デウス様への反逆者ストーリー」をでっち上げることがあったといいます。
信長の息子・信孝もキリスト教保護の姿勢から、
評価が高かったのに、死んだ途端に評価が一転し、
反逆者ストーリーになっているそうです。

近現代史以外にも左翼学者って実はいて、
自分の左翼的願望を近現代史以外で、
希望的観測も踏まえて投影させている気がします。

No.22 119ヶ月前

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