monmon のコメント

今回のサッカーW杯を見ていて、僕自身も含め日本人はスポーツに関しては未だに「勝利至上主義」に毒されているんだなと思いました。
将棋の言葉に「負けて当然・勝って偶然」という言葉がありますが、W杯で言えば出場国32国で優勝できるのは、たった1カ国です。残り31カ国は遅かれ早かれ、いつかは負けるんです。今回の日本代表に関しては、負ける時期が早かっただけではないでしょうか。さらに考えを広げれば、どんなスポーツでも優勝できるのは1チーム・1名だけです。それ以外の選手・チームは「敗者」になるわけです。
こういった勝負の世界の現実を直視した場合、少なくとも観戦する側は負けに対して免疫を作るべきではないでしょうか。日本人はオリンピックにしてもW杯にしても、負けを異常に恐れている気がします。この心理が、未だに大東亜戦争の敗戦の傷から立ち直れない、国民性のベースになっていると考えてしまいます。
日本人が「勝利至上主義」を克服する事で、スポーツマスコミの勝てば徹底的に持上げ、負ければ徹底的にバッシングするといった報道や風潮も改善されるのではないでしょうか。さらに言えば、竹田恒泰のような「国費で参加してヘラヘラするな」「メダルを齧るな」と主張する「エセ国士」も駆逐されると思います。
今の日本人の大半は「サッカー好き」ではなく「日本好き」「お祭り好き」の類でしょう。椎名林檎の「NIPPON」という歌も、「日本好き」「お祭り好き」感覚で出来た歌だと思います。
僕もサッカーファンの端くれですが、今回の日本代表の予選落ちは悔しかったです。今後、日本サッカー界が躍進するためには、観戦する側は「負けて当然・勝って偶然」という言葉を胸に刻み、当事者目線だけでなく第三者的な目線を意識する事が大切だと感じました。
長文にて失礼しました。

No.98 127ヶ月前

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