randomtrader のコメント

私は日系企業でのキャリアが長いのですが、以前同じ業界の外資系に勤めたこともあります。

日系では女性社員はアシスタントの役割しか与えられず、セクハラも堂々と罷り通っていますが、カウンター措置は限定的で社内弁護士もなかなか動きません。
後輩の女性社員が上司から酷いパワハラ+セクハラを受けて相談に乗ったことがあるのですが、コンプライアンス担当部門への告発は自身のキャリア上不利になるので避けたいと本人が嫌がりました。
そこで私の知り合いの弁護士事務所に相談してみたのですが、得られた回答は、
①裁判に持ち込んでも数十万円程度の和解金になる
②その場合でも従来と同じキャリアを続けられる保証はない
③相手への解雇・異動要請は恐らく却下されそう
といったところでした。
結局彼女は泣く泣く転職して、セクハラ上司はのうのうと居座っています。
珍しい例でもないのですが、これが珍しくもないという事がそもそも異常です。

外資系企業では、私が居た部署が完全成果主義ということもあって性別によるキャリアの差はほとんどありませんでした。伝統的に男性の多い業界なのですが、その会社では有能な女性が多く、そのほとんどが日系企業からの転職でした。有能であればあるほど、日系での理不尽な扱いに耐えかねて転職するようです。そしてセクハラへの対抗措置や出産・育児のフォローが制度として整っている外資系は働きやすいと口を揃えて言っていました。

同じ外資系でも営業部署においては女性社員が接待に駆り出される事が多く、またその役割を期待しての採用だと上司が暗に匂わせてくるという例はありました。これは取引先がそれを求めるということもあって日本の取引慣行の問題だと考えています。

いずれにせよ、少なくとも私の居る業界においては有能な女性ほど外資系を好み、またそれは彼女たちの置かれる環境を考えれば当然だということが情けなくてありません。

都議会の件での自民党の対応、また世間の反応のあり方を見るとまだまだ当面改善は見込めないと憤りを覚える次第です。
男尊女卑など下卑であり、かつ経済的にも非効率だということを政治家は外圧によってしか認識できないのでしょうか。

長々と失礼しました。

No.61 119ヶ月前

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