私は椎名林檎の曲は恥ずかしながら、自ら積極的に聴いたことはなかったです。
ただ、坂本龍一など、反戦平和を訴えるリベラルなミュージシャンが多いなァ、とゴー宣でサヨクから覚醒した時に、感じ始めていました。
さて、今はどうでしょうか？
ネットの登場で、世論は一気に右傾化が進み、極右化し、もはや右でなければ(実際は極左)左翼とレッテル貼りの嵐、身は内向きタカ派の外向きヘタレである安倍晋三、橋下徹、石原慎太郎、平沢勝栄…などの連中が持て囃される。
ネットでは相変わらず、ボンビーウヨ、ボンビーサヨがウリミバエのように繁殖して、連日連夜、排外主義にまみれた言動を繰り返し、Facebookを見ても彼らのページは、プロフィール写真に日本国旗、日章旗を貼りつけて愛国心をアピールする。
もはや、ここにはバランス感覚、質の整ったナショナリズムはなく、ただ、差別主義、極論、暴論、陰謀論にはまっているだけのようです。それが愛国心と思い込んでる人の多いことか。
ナショナリズムというのは、本来、そんなのは含まれていないはずではないでしょうか？
天皇陛下の悲願の女性宮家創設も潰しても痛痒を感じず、男尊女卑・男系絶対を貫き通す安倍の感覚(差別野次を飛ばした議員もそう)は、ナショナリズムでもなんでもないし、国賊だと思います。
ボンビーウヨは散々、在日差別をしていますが靖国神社には朝鮮人兵士が合祀されているはず。
普通なら『ご苦労様でした』と祈らねばならぬのに、『在日は出て行け』と吠え、安倍が『不戦の誓い』と靖国を馬鹿にした発言をしたのに、参拝を大喜び。中韓に嫌がらせしたいだけで。英霊を侮辱するにも程があるのに批判すら聞こえない。
原発事故で故郷が失われても、原発を守ることが国防である！愛国者だ！と主張する自称保守。
『(汚染水を)コーヒーに入れて飲めるんですよ』と極論を平気で口にする。
さて、椎名林檎の『NIPPON』の歌詞、
「万歳！万歳！日本晴れ　列島草いきれ　天晴」
「さいはて目指して持って来たものは唯一つ この地球上で　いちばん 混じり気の無い気高い青」
世論の空気を敏感に受け止める椎名林檎の感性はすごいですが、やっぱり私には違和感があります。
これを在特会みたいな排外主義者が間違って受け取り、排外主義を加速させそうな予感もありますし、別では、負けても負けても大丈夫、日本を愛してるからいいんだい！と正当化してるようで相当にアホくさく聞こえます。
作品には罪はないでしょうが、こうした曲を作らなければ、中々、注目されなくなった世論は変わったなァと思います。
結局は『個』の弱い人間が増えたから、ナショナリズムが劣化していくのでしょうか？
「一人でいて寂しくない人間になれ」という頭山満の精神がないと劣化は防げないのでしょうか？
一回、書き直しました。