三味線弾き のコメント

コメント欄が度々荒れるのは大変残念です。これも、今号で小林先生が仰った「言葉の乱調」が原因の一つかもしれません。

読者コメントは、十分な推敲やプロの校正者・査読者のチェックを経ずに書き込まれます。表現の素人では、言葉の乱調や大脳の脱調があるのは、当然と言われればそうかもしれません。これが前提(現実)です。こういった前提では、議論に発展する場合はとくに注意が必要です。不適切な前提からは適切な議論は産まれないからです。こういった場合、みなぼん編集長がVol.81で仰った「『公論』のために『まず正しい言葉を使う』ことは基本中の基本」が重要になります。たとえば、道場の師範方の言葉や表現が適切な前提の例でしょう。

また、一見汚い言葉や忌み言葉であっても、やはり真実(と考えるもの)を直接的に表す方が論理的かつ健全です(小林先生の表現がこの点でも天才なのは、ご存じの通りです)。クソなものはクソ、ゲリなものはゲリ、としか言いようがありませんし、一々表現に腹を立てても仕方ない部分もあります。仮にそう言われたのなら、文句を言う前に自分でその原因を探るべきでしょう。教育を受ける権利を主張する駄々っ子ではないのですから。

基本的に拙者は、ゑぶ上での謝罪や反省や約束はくだらない、という考えです。他人の心の中は確認できませんし、発展途上の子供ならともかく大人の本性がそんなに簡単に変わるとも思えないからです。拙者には、教えてやろうといった傲った親切心もありませんし、むしろバカはバカのまま放置して精々笑わせてもらおう、といったいやらしい思惑が無きにしも非ず、です。
「謝罪」や「反省」などの繰り返しは、子供の世界では相応の意味はあるのでしょう。しかし、大人がこれらを表明する場合、何に対してどういった点で自分に非があったのかを認知表明し、それに対して何をどのようにして最後まで責任を果たすのか、などを不明確にしたままでは全く無意味です。テキトーに謝罪だけして海外にトンズラ逃亡している東電の元経営者と同じです。いや、似たような不毛を何度も繰り返すよりも、高飛びしたまま引きこもっている恥ずかしいヤツラの方が、まだ恥を知っているでしょう。
だいたい、新規の方が、そういった無意味な謝罪や反省,憎悪で溢れる荒れたコメント欄を見たらどう思うか? かなり高い確率で異常な非常識集団に写ることでしょう。

No.97 128ヶ月前

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