AKB48選抜総選挙に於けるセンターの意義(仮)~ 9 ~ 選抜総選挙が物語ではなく、現実になってしまったのはそれだけが原因で なく、もう一つの原因として考えられるのが、投票制度である。それが指原 をセンターに押し上げた要因だと思うのですが。選抜総選挙の投票制度がど ういうものかといえば、一人一票という制限もない、限りなく敷居が低い、 推メンの順位を上げようと言い方は悪いですが、票を金で買える制度で、必 ずしも人気と順位が一致しているわけではないが、それが大して問題になら なかったのは、絶対的なセンターが存在したことにより、センターに選ばれ るのは結局のところ、センターになる運命を定められた前田敦子か、その定 めさえも打ち破ることが出来る、人気と実力を兼ね備えた大島優子のどちら かになり、どちらが選ばれたとしても、センターに相応しい者が選ばれ、一 人一票という制限もない、限りなく敷居が低い投票制度が、センターをめぐ る物語の妨げになることはなかった。しかし選抜総選挙は、前田敦子の卒業 により、秋元康が指名したセンターに対する信任投票から、一番多く票数を 獲得した者が、AKB48の象徴となるものに変わってしまった。 選抜総選挙はセンターをめぐる物語から、一番多く票数を獲得した者がセ ンターになる人気投票に変質してしまったが、投票制度は、絶対的なセンタ ーがいることを前提とした、一年に一回の、一人一票の制限がない、敷居の 低い、以前のままである。投票制度だけでなく、選抜総選挙そのものが前田 敦子の存在を前提としていた以上、彼女がいなくなれば、すべてに齟齬をき たすのは当然で、その中でも致命的なのは、AKB48が国民的アイドルグル ープになったことにより、決定的となってしまった敷居の低くさで、偶像性 とは関係のない、テレビにおける露出の高さが、選挙の行方を左右するよう になり、大衆の票がセンターを決めてしまう。 (続く)
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AKB48選抜総選挙に於けるセンターの意義(仮)~ 9 ~
選抜総選挙が物語ではなく、現実になってしまったのはそれだけが原因で
なく、もう一つの原因として考えられるのが、投票制度である。それが指原
をセンターに押し上げた要因だと思うのですが。選抜総選挙の投票制度がど
ういうものかといえば、一人一票という制限もない、限りなく敷居が低い、
推メンの順位を上げようと言い方は悪いですが、票を金で買える制度で、必
ずしも人気と順位が一致しているわけではないが、それが大して問題になら
なかったのは、絶対的なセンターが存在したことにより、センターに選ばれ
るのは結局のところ、センターになる運命を定められた前田敦子か、その定
めさえも打ち破ることが出来る、人気と実力を兼ね備えた大島優子のどちら
かになり、どちらが選ばれたとしても、センターに相応しい者が選ばれ、一
人一票という制限もない、限りなく敷居が低い投票制度が、センターをめぐ
る物語の妨げになることはなかった。しかし選抜総選挙は、前田敦子の卒業
により、秋元康が指名したセンターに対する信任投票から、一番多く票数を
獲得した者が、AKB48の象徴となるものに変わってしまった。
選抜総選挙はセンターをめぐる物語から、一番多く票数を獲得した者がセ
ンターになる人気投票に変質してしまったが、投票制度は、絶対的なセンタ
ーがいることを前提とした、一年に一回の、一人一票の制限がない、敷居の
低い、以前のままである。投票制度だけでなく、選抜総選挙そのものが前田
敦子の存在を前提としていた以上、彼女がいなくなれば、すべてに齟齬をき
たすのは当然で、その中でも致命的なのは、AKB48が国民的アイドルグル
ープになったことにより、決定的となってしまった敷居の低くさで、偶像性
とは関係のない、テレビにおける露出の高さが、選挙の行方を左右するよう
になり、大衆の票がセンターを決めてしまう。
(続く)