AKB48選抜総選挙に於けるセンターの意義（仮）～　8　～

　前田敦子が卒業してしまった今、運営は、次のAKB48の象徴となるセン
ターを誕生させねばならなかったが、誰も彼女に代わる存在はいないと考え
、センターを固定できなかったのか、それとも、敢えてセンターを固定せず
に、ファンの手に委ねたのか、どちらかわかりませんが、どちらにせよ、選
抜総選挙によって、運営も、我々も、新たなセンター、前田敦子の後継者が
誕生すると思ったが、その目論見は外れ、残念ながら物語ではなく、現実を
見せられてしまった。では、なぜ物語ではなく、現実を見せられたのか。

　それは選抜総選挙が、絶対的なセンターと一対となって、センターとして
相応しいのかどうかを問うためのものであったのが、センターを固定しなく
なれば、選抜総選挙が、センターに立てる唯一のチャンスだけに矮小化され
てしまい、大島優子や渡辺麻友のように、選抜総選挙で選ばれなくてもセン
ターに立つことができる、運営の側がセンターと目するメンバー以外で、選
抜総選挙でしかセンターに立つことができない、そして、センターになる可
能性のある指原莉乃に、票が集まる結果となってしまった。だから、指原莉
乃が選抜総選挙で一番多く票数を獲得して、センターに選ばれたからといっ
ても、AKB48の象徴にはならないのだが、残念ながら、ファンも、世間一
般の人々も、選抜総選挙でセンターに選ばれた者が、AKB48の象徴という
識になってしまう。

　　　　　　　　　　　　　　　（続く）