AKB48選抜総選挙に於けるセンターの意義（仮）～　7　～

　それが、前田敦子が参加しなかった前回（第4回）を含む、これまでの選
抜総選挙における構図であり、その構図が、以前に、よしりん先生がブログ
で取り上げられたライジングのコメントのように、日本人の心性に寄り添っ
た、大島優子というヒロインを誕生させたのではないか。

　だからこそ、物議を醸した大島優子の、NHK紅白歌合戦での「卒業発表
」は間違いではない。板野友美がスクリーンの中で卒業を発表、次に篠田麻
里子が選抜総選挙で発表と、どれだけインパクトのある発表をするのか、ま
るで卒業発表インフレーションとでも言うべき状態の中で、今回の発表を、
その延長線上にあると捉えると、卒業というAKB48の私事を、公共の場で
あるNHK紅白歌合戦で発表するのは場違いでは、と思ったのですが、よし
りん先生のブログを拝読して、腑に落ちました。一女優の大島優子ではなく
、AKB48の大島優子だからこそ、紅白の舞台が許されるのであり、彼女がA
KB48で演じたのが、日本人の心性に寄り添ったヒロインであるならば、日
本人の心に根ざした年中行事であるNHK紅白歌合戦こそが、発表の場とし
て、最も相応しい。

　　　　　　　　　　　　　　　（続く）