sweetsixteen のコメント

    AKB48選抜総選挙に於けるセンターの意義(仮)~ 5 ~

 それでは、AKB48のセンターに相応しいメンバーとは誰なのか。AKB48
の本気(マジ)を象徴するような存在であれば、相応しいのか。それとも、
容姿端麗であればいいのか。ジョーカーの指原莉乃ではなく、王道アイドル
の渡辺麻友なら相応しいのか。そもそも、他のメンバーと比べて、歌も踊り
も特段に秀でてるわけでもなく、容姿にも特筆すべきものがない、一見ごく
普通の少女のように見える前田敦子が、なぜAKB48のセンターであり、象
徴だったのか。それは、秋元康が前田敦子をセンターに指名したことのみが
、彼女がAKB48のセンターであった唯一つの理由です。

 秋元康は、前田敦子にセンターたる資質を見た。しかし、それは本人に、
周りにとっても、驚く決定であり、秋元康にしか見抜くことができなかった
からこそ、膨大な数のアンチを誕生させた。神の一手によって、センターの
ポジションに立つことを定められた前田敦子は、悪罵を投げかける者たちを
黙らせるために、そして、AKB48に入った目的である夢の実現のためには
、全身全霊をかけて、自らがセンターに相応しいことを証明するしかなかっ
た。そんな彼女が辿り着き、身に纏ったものは、特攻隊の青年たちと同じ、
運命と向き合って、運命を受け入れた者が持つ、覚悟の強さであり、他の誰
も、その強さに敵わないのではないのか。
 
 秋元康がセンターに指名することを、別の言葉で言い換えれば、物語の根
幹となる主人公を決めることであり、それが意味するところは、AKB48の
物語全体の行方を決めていたのは、あくまでも運営の側ということだ。そし
て、その物語を演じていたのが前田敦子で、前田敦子の物語は、AKB48の
物語そのものである、と言える。しかし、前田敦子をセンターに指名した秋
元康が凄いのか、センターの役割を見事に演じきった前田敦子が凄いのか、
いったいどっちが凄いのだろう。

               (続く)

No.112 127ヶ月前

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