AKB48選抜総選挙に於けるセンターの意義（仮）～　2　～

　ある人は選抜総選挙を残酷ショーと言いますが、果たして芸能界という世
界において、戦う覚悟のない者が夢を実現できるほど芸能界は甘い世界なの
でしょうか。初めは憧れで踏み入れた世界なのかもしれないが、夢を実現す
るためには戦う覚悟を決めねばならない。その覚悟を試されるのが選抜総選
挙であり、覚悟を決めた者たちが選抜メンバーに選ばれるのである。選抜総
選挙を勝ち抜いた者がこの先、アイドルの、AKB48の肩書きがなくなって
も、芸能の世界で生き残っていけるのでは。
　
　それに選抜総選挙が公開処刑であるならば、その周りを取りまくのは無責
任な傍観者であり、殺伐とした空気が漂うはずが、そこにいるのはAKB48
を温かく見守るファンであって、彼ら・彼女たちが投じた一票には、メンバ
ーへの愛が込められていて、温もりを感じることができる。

　選抜総選挙を批判する人たちの気持ちがわからないでもないが、選抜総選
挙は、あくまでもアイドルとしての順位を決めるためのもので、人生の一時
期に、少女が、アイドルとして放つ眩いばかりの煌めきに、順位を付けるた
めでしかない。それによって彼女たちの人生が否定されるわけではない。選
抜総選挙を批判するのは所詮、運動会で順位を付けずに、みんなでお手て繋
いでゴールしましょうと同じ、競争を否定するくだらない話だ。

　　　　　　　　　　　　　　　（続く）