「正義なんてものは関わる人間の手によっていくらでも歪められる」私が長年見ているドラマ「相棒」の劇場版Ⅱでそのことを思い知らされてから、正義とは絶対的によいものではなく見方を誤れば悪よりも恐ろしい凶器と化すのだということを自覚しました。「国民の命を守る」という名のもとに解釈変更による集団的自衛権が一度でも公使されてしまえば、時の政権の解釈によって日本は再び泥沼の戦争へ足を踏み入れることになってしまいます。そのとき最前線へ放り込まれることになるのは、「国民の命」の一部である自衛隊員なのです。

先日ニュースで「解釈変更によって集団的自衛権が公使されることになれば、時の政権によっていくらでも歪められる」という意見に対して自民党関係者が「そんなものは荒唐無稽だ」と応えていました。心の底からそう思っているのであれば実におめでたい思考回路だなと怒りを覚えずにはいられませんでした。安倍政権の姿勢を歓迎するアメリカ政府にも腹が立ちます。かつて自分たちの都合で日本を戦争ができない国にしておきながら、自分たちの都合で日本を戦争ができる自分たちの駒にしようとしている姿勢は身勝手としか言いようがありません。

そんなに戦争ごっこをしたいのであれば、相手方の責任者とどっかで殴り合いの喧嘩でもしててください。憲法や日本国民をおもちゃ扱いして自分たちに都合が悪くなれば投げ出すような政権や政治家に弄ばれることなど、絶対に御免です!!