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「スピリッツ」を購読している者です。件の「美味しんぼ」が掲載されています。
　原発再稼働の方針を安倍首相が明言、その頃主人公は福島第一原発やその周辺を訪れ、住民・関係者の人々に会って様々取材をします。その疲労がどうも普通ではない。・・その現れが鼻血の場面でした。その後にその特異な疲労感についての証言がその他の人々からも語られます。

　「放射線と関連付ける医学的知見は無い」(今のところ)とはいえ、主人公だけでなく、やはりその地域で働いている人、除染などに携わっている人々の間には強い疲労感の訴えがあることはうやむやにできないことだと思います。
　また、一定の場所を除染してもまた汚染物質が周囲から流れ込んできてしまう---脱・原発論で描かれた通りです。

＞「放射線の被害というと癌のことばかり取り沙汰されるが、放射線は人間の体のすべての部分に影響を与える。」
「今までの対応から東電と国の言うことを信じてはいけないと思うからです。」
「放射線は直接粘膜や毛細血管の細胞やDNAを傷つけますが、同時に水の分子が切断されて細胞の中にできるラジカル(※)による間接作用が大きいのです。」
　(※・・・水の分子が放射線で切断されてできる水酸基のような毒性の強いものをさす。粘膜や毛細血管細胞の70～80％は【水】でできているからその影響を受ける)　---問題になった次号の第604話より---

鼻血騒ぎの次週の回が無いと意味が読み取れないと思います。確かに

＞「美味しんぼ」の場合は、フィクションとノンフィクションの境界が曖昧すぎる。(よしりん先生5/13のブログより)

とのご指摘に、やはり正確で説得力ある言論の配慮・厳しさに気付かされます。(その視線を自らに向けつつゴー宣は出来ている)
　
　この「美味しんぼ」の件へのヒハンの中に

＞ただしこの鼻血描写の件で、「風評被害」を起こす危険があるから「描くな、報じるな」という圧力をかけるのはまた問題がある。低線量被爆の影響が原発ムラによって封殺されているのかもしれないから、守銭奴と権力者と御用学者の洗脳活動には騙されてはいけない。(同上のブログ)

に該当するものが多々あるのではないかと感じます。そう、「放射線と関連付ける医学的知見は無い」という言説にさえも。細胞そのものでなくも【水】という物質の分子に異変を及ぼすなら、ほとんど【水】でできてる生物の体に影響が出ないわけはないでしょう、常識的に考えても。(かつて原爆の時の「ぶらぶら病」--ひどいだるさに襲われる症状--を想起します)
　実際に異様な疲労感と眼や呼吸器系の症状の訴えが多く出現しているのに・・・現地調査後のよしりん先生の体調も含めて・・・。

「どんな獣でも鳥でも　自分の子供を守るために全力を尽くす。どうして人間にできないんですか。子供の命が大事でしょう。」(「美味しんぼ」第６０４話より)

双葉町の【前】町長の言葉が刺さるようです。(なぜ町長を辞めるに至ったかの経緯も、上記ブログの視点が必要と思います)