dai のコメント

ゴー宣と私
住所:よしりん先生の出身地
性別:よしりん先生と同じ性別
職業:漫画家とは正反対のことが求められる公務員

僕が初めてゴー宣に出会ったのは、平成6年、大学に進学したばかりの時です。小林よしのりはギャグ漫画で「おぼっちゃまくん」の作者だと知ってはいました。しかし、一方で一巻のオビには「権威よ死ね!」なんて書いてあったから、ギャグなのか、マジなのかが分からなくて、得体の知れない本だなというのが第一印象でした。そのため、最初は本を手に取る勇気はありませんでした。しかし、僕は元来、ひねくれ者だったので、段々興味を持つようになり、「清水の舞台から飛び降りる」つもりで(苦笑)立ち読みしたところ、これが面白かった!!
僕は1つの事柄に対して、皆が判を押したように同じ意見しか言わず、それが常識とされていることが気に入らなかったのですが、一方でその意見に対しての反論が思い付かず、ずっともやもやした気持ちを抱えていたのです。しかし、ゴー宣はその「正しいこと」に疑問を投げ掛け、しかも、理屈は正しい!もやもや感が一気に吹き飛んで、爽快な気分になったのを覚えています。(ひねくれ者の気質全開です、ハイ…。)
とはいえ、最初は好きな本の1つに過ぎず、今のように嵌まり込むことは無かったのですが、ゴー宣で描かれたよしりん先生の生い立ちや生き方に触れ、段々この人のことをカッコいいと思うようになり、どんどん新しい闘いに突き進んでいくにつれ、一生付いて行こうという思いを強くしていきました。
そして、遂には好きが高じて「ゴーマニスト大パーティー」に参加するに至りました。参加希望の応募要項に「私のゴーマニスト歴」というのかあり、そこが一番のアピールポイントだと思ったので、僕は便箋10枚に渡りゴー宣への思いを書き綴り、みごとに合格、当日はその参加のためだけに東京に渡りました。非常に楽しかったのですが、ただ、1つ悔やまれることが…。よしりん先生がゴー宣ファンの女性は絶対イイ女だから、ナンパのチャンスだぞと言ってくれたにも関わらず、当時、極端に奥手だった僕はナンパできませんでした…。
僕がゴー宣に嵌まり始めて今年が丁度20年です。僕はよしりん先生から社会問題だけでなく、「生き方」まで教えてもらいました。今の僕はあの時ゴー宣に出会わなければ、確実に無かったはず。多分、今後もゴー宣に嵌まり続けるでしょうし、子供たちにもできることなら、いつかよしりん先生の本を手に取ってほしいなと思います。

最後に1つ懺悔をば。
僕は一時期、よしりん先生に憧れて、ゴーマンかましまくっていたことがあります。よしりん先生は比較的、最初の時期に「誰もが小林よしのりにはなれない」と言っていたのですが、当時の僕はその本当の意味を理解していなかったのです。よしりん先生は怒りをエンターテイメントに昇華する技量があったのに対し、僕には当然そういうものはありません。だから、ゴーマンかませばかますほど周りがドン引きする…。20代の終わりにやっとそれに気付き、以降はゴーマンかまさないようにしようと心に決めました。(とはいえ、元々、気性が激しい方なので、実生活で怒ってしまうことはやはりあります。)
僕がこのコメント欄で基本「ですます調」にしているのは、ゴーマンかましてしまわないようにするための自分なりの戒めのつもりです。

No.231 128ヶ月前

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