元坂口 のコメント

第2回 小林よしのりライジング別冊付録祭り、元坂口からの出し物です。
題して、『私の「創作の極意と掟」』
筒井康隆先生のエッセイ本をパクって、私が「しゃべらせてクリ!」のネタを作る時にどうやってるかを公表します。
実は以前から、私がどのようにしてネタ作りをしているのかを公表したらいいのではないかと迷っていました。
驕った考えなのですが、私がネタ作りの方法を示すことで、もっと多くの方がネタを作れるようになるのではないかと。
では、なぜ今まで出さなかったというと、投稿者のネタが同じようなものばかりにならないかが不安だったからです(決して、意地悪するつもりでもめんどくさかったからでもありません(笑))。
でも、例えばvol.75の「おもらし」や「袋こぢんまり」のようにネタがかぶっても全く同じセリフにはなりませんし、それ以上にもっと多くのライジング読者にネタを投稿してもらいたいので、いつか発表しようと思っておりまして、今回が良い機会だというわけです。
もちろん、このように作れと言っているわけではなく、良かったら参考にしてくださいという程度のものです。
また、本論の前から否定してしまうのですが、本当に面白いネタの前には理屈も何もあったもんじゃありません。
しいちゃんさんには絶対に敵わないと感じているのですが、しいちゃんさんがMVPになられた時のネタは、お題を見ないで作ったそうなので(笑)。

・凄味:キャラの表情に合った凄味のあるセリフを入れる。「!」や「・・・」等を入れて、間を作ると良い。
・表情:人物の表情を見て、こんなことを言っているのではないかと浮かんできたセリフから考える。
・迫力:出来る限り喜怒哀楽を表せる迫力のあるセリフを作る。
・展開:基本的には1コマ、多くて2コマなので、前後の展開を想像できる範囲内で考える。
・語尾:「ぶぁい」や「でしゅ」「ましゅ」で迷ったら、自分で声に出して読んでみて自然だと感じた方にする。
・省略:つい長くなりがちなセリフを吹き出し内に収めるために、セリフとして自然になるように、かつネタとして成立する範囲内で省略する。
・異化:ライジングの他のコーナーや、ゴー宣ネット道場・うぇぶさいとのブログ等からネタにできそうな題材を探し、それを「おぼっちゃまくん」に合わせて変化させる。
・細部:お題の中に描かれている細部から、ネタになりそうな要素を見つける。例えば、今回発表のお題で言うと、『お父ちゃまが持っている紙は何か?』から考えてみる。
・蘊蓄:慣用句等の知識を「おぼっちゃまくん」の世界に合うように挿入する。
・連作:同じ題材から違う切り口で繰り返し笑わせる、私はまだ作れたことがない・・・。
・人物:「おぼっちゃまくん」原作のキャラクターなら、どんな言葉を使うかを考える、人物像を崩さないことが望ましい。
・視点:第3者(読者・神)視点だけでなく、セリフAを言っているキャラの視点やセリフBを言っている視点からネタを考えると、より絵に合ったセリフができる。
・幸福:ネタを見たライジング読者が笑えて幸福になれるようなネタを作ることを目指す。


以前、皆様からいただいたコメントの返信や、他の出し物への参加もできる限りしていただきますので、よろしくお願いいたします。

No.175 121ヶ月前

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