monmon のコメント

【ゴー宣と私】
性別:男  年齢:36歳  住所:北海道  職業:電話オペレーター
僕がゴー宣を読み始めたのは高校生の頃でした。きっかけは小林先生がオウム真理教に殺害計画を立てられていた、とニュースで知ったときです。当時の僕にとって、小林よしのりとは「おぼっちゃまくんの作者」くらいの認識しかありませんでした。そんな人がなぜオウムに命を狙われたのか、そもそもどういう作品を描いたのか気になってしまいました。そんなやじ馬感覚で「ゴー宣・7巻」を母に頼んで買ってきてもらい、読み始めました。もしこれが知らない漫画家だったり、「おぼっちゃまくん」を読んでいなかったら「ゴー宣」を読んでいなかったと思います。
読み始めるとオウムに命を狙われるきっかけになった作品だけでなく、スガ秀美との論争、奇形左翼雑誌「噂の真相」との戦いなどが描かれており、一気に嵌ってしまいました。小林先生の毎回かます「ごーまん」だけではなく、読者からのレベルの高い手紙も読み応えがありました。今考えると「ライジング」の先生と読者のやり取りは、初期の「ゴー宣」がネットの世界で蘇ったという感じがします。
その後は全巻買い揃え「自主規制」「部落差別」「薬害エイズ」といった今まで知らなかった問題や、いろいろな知識人や思想についても知る事ができました。特に「教科書問題」は衝撃の連続でした。「目から鱗が落ちる」というのは、こういう事なのかと「ゴー宣」で初めて感じました。
「ゴー宣」をきっかけに歴史や政治・思想に関する本も読むようになり、読書量も増えました。そして、いろんな事に感心を持てるようにもなりました。「ゴー宣」は僕の視野を広げるきっかけになった書物です。
僕は「ゴー宣」からたくさんの事を学び、ついにはAKBも好きになり、人生で初めてアイドルに嵌るという体験までしました。もし読んでいなかったら、僕は確実に無知で世論に翻弄されるだけの人間になっていたでしょう。そしてアイドルの握手会やコンサートに行くという楽しみも、経験できなかったでしょう。
仕事や人生等で迷ったとき「ゴー宣」に描かれていた事を思い出したり、こういうとき小林先生ならどう考えるだろうと意識する事がよくあります。「ゴー宣」は今や僕の人生の道標になっています。小林先生には言葉にできないくらい感謝しています。あと先生を知るきっかけになった茶魔にも感謝したいです。

No.126 126ヶ月前

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