>>47:ハクスリーさん TPPのSPS(衛生植物検疫措置)分野は食品に混入する残留農薬や家畜の疫病(狂牛病・PED・鳥インフルetc.)の絡みでばかり考えていましたが、仰る通り外来生物への対応も相当に厄介な問題ですね。凶暴なカメや猛毒のアリなどの報道や、在来種を脅かす勢いで増える外来種には私も危惧を覚えます。世界でも類まれな日本の生物多様性が失われることは地球規模での損失だということをもっと多くの人が知るべきでしょう。日本列島が野生生物の楽園となった理由としては、温暖湿潤で四季の変化もクッキリしている日本の気候に加え、農山村の里山に暮らしてきた人々の歴史的叡智が大きいと思われます。そこに暮らす人々だけでなく野生生物や精霊たちをも共同体の成員とする、ポリネシアに起源を持つ日本人独特の宗教観のなせる業です。神道の源流は日本のこの豊かな自然にあると思います。 昭和天皇を始めとして戦後の皇族方は皆生物学に造詣が深いことがよく知られています。植樹祭に欠かさず参加され、皇居で米作りもされています。今上陛下がクニマスの生存を喜んでおられたことも印象的でした。つまりシラス陛下にとっても、この方面の問題は相当に重要であるのだと思われます。日本の自然環境も文化も徹底的に破壊せずにはいないTPPや、そもそも広大な土地を生物の棲めないものにする原発などは、いかに陛下の大御心から遠いところにあるか、少し考えれば判りそうなものです。だからこそ、ネトウヨも自称保守も「尊皇無きナショナリズム」なのでしょうが…。 ネトウヨさんたちに自然保護活動に携わっていただく件ですが、彼らは安定した職や稼ぎを求めていますので「そういう活動がもし準公務員のような待遇ならやってもいい」という甘えた気持ちでしょうね。しかし、職能の無い素人ならボランティアがいいところで次がNPO、それから半官半民の団体職員という感じでしょうか?最近の政府はカネになることしかやりたがらない上に、TPPのISD条項に引っかかることなんて絶対やりたくないでしょうから、公的なおカネが環境保護に向かうことは難しいと思います。ゆえにネトウヨが環境保護活動に携わる可能性は極小だと言わざるを得ません。少年時代に昆虫採集などを経験した人であっても。 同じ伝でネトウヨさんたちにはIターンやUターンによる里山への定着も厳しいでしょうね。しかし里山に人々が帰りはじめる流れには、生物多様性を守るためにも大いに意義があると考えます。岩澤式米作農法は田に生態系を創り、木質新エネルギーと集成材(CLT)による林業復活は雑木林の間伐を促進し、山村の共同体復活は猟師の定着も促し、こういうことが積み重なれば生物多様性は守られるはずです。だから里山資本主義には期待するわけです。地域完結経済はTPPなどの「大文字の経済」を超克できる可能性もあります。 言ってしまえば、里山資本主義こそ大御心に適う na85
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(ID:16221355)
>>47:ハクスリーさん
TPPのSPS(衛生植物検疫措置)分野は食品に混入する残留農薬や家畜の疫病(狂牛病・PED・鳥インフルetc.)の絡みでばかり考えていましたが、仰る通り外来生物への対応も相当に厄介な問題ですね。凶暴なカメや猛毒のアリなどの報道や、在来種を脅かす勢いで増える外来種には私も危惧を覚えます。世界でも類まれな日本の生物多様性が失われることは地球規模での損失だということをもっと多くの人が知るべきでしょう。日本列島が野生生物の楽園となった理由としては、温暖湿潤で四季の変化もクッキリしている日本の気候に加え、農山村の里山に暮らしてきた人々の歴史的叡智が大きいと思われます。そこに暮らす人々だけでなく野生生物や精霊たちをも共同体の成員とする、ポリネシアに起源を持つ日本人独特の宗教観のなせる業です。神道の源流は日本のこの豊かな自然にあると思います。
昭和天皇を始めとして戦後の皇族方は皆生物学に造詣が深いことがよく知られています。植樹祭に欠かさず参加され、皇居で米作りもされています。今上陛下がクニマスの生存を喜んでおられたことも印象的でした。つまりシラス陛下にとっても、この方面の問題は相当に重要であるのだと思われます。日本の自然環境も文化も徹底的に破壊せずにはいないTPPや、そもそも広大な土地を生物の棲めないものにする原発などは、いかに陛下の大御心から遠いところにあるか、少し考えれば判りそうなものです。だからこそ、ネトウヨも自称保守も「尊皇無きナショナリズム」なのでしょうが…。
ネトウヨさんたちに自然保護活動に携わっていただく件ですが、彼らは安定した職や稼ぎを求めていますので「そういう活動がもし準公務員のような待遇ならやってもいい」という甘えた気持ちでしょうね。しかし、職能の無い素人ならボランティアがいいところで次がNPO、それから半官半民の団体職員という感じでしょうか?最近の政府はカネになることしかやりたがらない上に、TPPのISD条項に引っかかることなんて絶対やりたくないでしょうから、公的なおカネが環境保護に向かうことは難しいと思います。ゆえにネトウヨが環境保護活動に携わる可能性は極小だと言わざるを得ません。少年時代に昆虫採集などを経験した人であっても。
同じ伝でネトウヨさんたちにはIターンやUターンによる里山への定着も厳しいでしょうね。しかし里山に人々が帰りはじめる流れには、生物多様性を守るためにも大いに意義があると考えます。岩澤式米作農法は田に生態系を創り、木質新エネルギーと集成材(CLT)による林業復活は雑木林の間伐を促進し、山村の共同体復活は猟師の定着も促し、こういうことが積み重なれば生物多様性は守られるはずです。だから里山資本主義には期待するわけです。地域完結経済はTPPなどの「大文字の経済」を超克できる可能性もあります。
言ってしまえば、里山資本主義こそ大御心に適う na85