童人 のコメント

 magomeさんへ。

>沖縄の問題はよその問題ではなく、國内の問題であるという認識を皆が持たぬ限り、「沖縄の声は本土に届かない」という疑念は絶対に消えないと思いますが、これは考えすぎなのでしょうか?

 いつも熱心にコメントをくださるmagomeさんに対して、失礼な言い方になってしまうのですが……以前から少し気になっていたことが1つあります。

 magomeさんは、「間違いなのでしょうか?」「考えすぎなのでしょうか?」というふうに、”正しいか間違っているか”という二者択一で質問されることが多いので、少し返答に困ってしまいます。僕は自分の感性だけで「~と思う・感じる・考える」と述べているだけです。それに対して、magomeさんが「違う」とお感じになるのならそうおっしゃっていただければ良いし、僕もそれに対して思ったことを返信することができます。

 magomeさんは、いつも論理的な文章を書かれます。何が正しいのかを追求なさるのが、magomeさんなりの「誠実さ」なのだろうなと察します。
 ただmagomeさんもご存知の通り、沖縄問題は一筋縄でいかない”複雑さ”をはらんでいます。ですから、あえて何が正しいのかではなく、「(日本人として)どう思うか・どう考えるか」という主張の仕方もありなのかなと思います。その方が、もっと自由な議論ができる気がするのですが、いかがでしょうか。

 知識も必要だが、それ以上に「感性」を磨き上げることが大切なのだ――これは小林先生が、「ゴー宣」で一貫して主張されていることでもあります。

 知識「だけ」で考えるなら、僕は何の葛藤もなく沖縄の米軍基地の存在を受け入れています。確かに中国は怖いし、日米関係も大事だし、おカネもないし……「しょうがないんじゃないの?」と言って。しかし、”それではダメだ”と何かが僕の心の奥で叫ぶのです。そして、「おまえは日本人として、ウチナーンチュとして、この理不尽を簡単に許していいのか?」と。

 僕らのウチナーンチュとしての感性と、本土の方々の「日本人」としての感性が”共鳴”した時こそ――本当の意味で、日本も沖縄も変わり始める時なのだと僕は思います。

No.91 132ヶ月前

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