na85 のコメント

 ポリネシアに話が及んだのでもう少し。神話において国生みなど水平に広がる話は海人に多く、国譲りなど垂直移動する話は大陸人に多いとされます。日本神話は両者の合体ですが、神話の中心をなす葦原中国は全て水平移動する話(蛭子や事代主が逝った死界も海の向こうのイメージ)であり、ポリネシア海洋民が縄文人の中心であったことを伺わせます。国生みの前にあるオノゴロ島をつくる工程は海人の製塩技術です。
 さて、日本語は子音に必ず母音がセットになった音を中心に構成されています。このような音の組み合わせはポリネシア語起源だとされます。つまり日本語の起源はポリネシア語であり、これを聞き分けるためには母音をよく聞かなければなりません。ところで日本人の脳は自然音(風雨・せせらぎ・葉擦れなど)や人の感情音(泣き声・うめき声など)、動物の鳴き声や昆虫の羽の擦過音まで言語脳(普通、右脳は音楽脳、左脳は言語脳)で処理され、意味のある言葉として解釈する特性を持っています。※一部のポリネシア人にもこの特性があります。当然これは自然にカミを見出す神道の発達の源泉であり、世界で唯一日本においてアニミズムが現代まで生きている理由はこれによると思われます。神道の儀式において神職が申し上げる祝詞は母音を伸ばして抑揚をつけますが、これは日本人の感情に強く訴えかけるものでしょう。日本仏教の声明にも同様の効果があるでしょう。カミの声を聞いてカミの坐す自然を守らねばと考えるわけですから、世界の環境問題を解決できるのは日本人だけだと思えてきます。今回のライジングにつなげるなら、宮崎駿監督映画『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』の自然観に心から郷愁を感じられるのは、自然にカミを見出す脳特性を持った日本人だけでしょう。世界中の砂漠を潜在自然植生に合った森に戻していくことが世界の異常気象を止める唯一の方法だと考えます。世界の環境問題解決のためには自然にカミを見出せる日本語を世界共通言語にするほうが可能性があります。人の感情音を言語として理解すれば以心伝心できるわけですから、共同体維持=平和維持にも良い影響があるに決まっています。紛争問題も日本語を世界語とすることで解決しやすくなると思われます。
 ちなみに日本列島に水稲栽培や農耕祭祀の形態、機織り、関連する語彙、短歌などを持ち込んで日本神話や神道を完成させたのは南インドのタミル人ですが、彼らは縄文人の中心的地位にはなりえなかったと思われます。タミル語には子音ー子音と続く語がありますが、日本語にそれは定着せず、子音―母音、母音ー子音―母音、母音―母音だけです。ポリネシア人とツングース人とタミル人の6:3:1未満の混血が縄文人だと考えますが、縄文文化の中心はポリネシア語であり続け、そのまま弥生人に連続していったと思われます。このような文化的断絶のあり得なさを考えればシナ大陸の騎馬民族による征服で弥生人になったなどは妄説の極みだと判ります。

 日本人が文化的に自虐していれば人類史的にマズイことになる na85

No.346 134ヶ月前

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