りん のコメント

こんばんは。今更ですが、お母様のこと、大変ショックでした。お母様とは先生の作品の中で何度もお会いしていたので、本当に寂しく、悲しい気持ちで一杯です。
すい臓がんとのことで、医師から説明もあったと思いますが、すい臓は肝臓と並び、「沈黙の臓器」とも言われるほど症状が出にくいため、病気の発見が遅れがちです。ですので、病気が判明した時点で、すでに厳しい状態であったという事例が多いようです。
お母様は抗がん剤を使用されなかったようですが、僭越ながら、良い選択をされたのではないかと存じます。抗がん剤は、細胞に作用するような強い薬ですから、効果を得るより先に、人の身体が参るというリスクもあります。個人差がありますが、副作用も激しいですし、使用が必ず延命に繋がるとは限らないこともあります。皮肉なことですが、苦痛の末、却って命を縮める場合もあるのです。
また、お母様がご自分で選択された点も、重要です。
治療方針を、ご自分で決定することが困難な場合は、ご家族に意思決定を委ねます。延命治療をするにしろ、しないにしろ、生死を左右することですから、並々ならぬ、葛藤や重圧があることでしょう。選択を、激しく後悔することもあるかも知れません。ですが、お母様は、子どもにはそんな思いはさせたくなかったことでしょう。きっと、自分で決めることが出来て良かった。子どもに辛い思いをさせなくて良かったと、満足されていたのではないでしょうか。もちろん、ご自分で決意することも、大変お辛いことであったとは存じますが・・。
私が、自分の死について考える時、いつも「戦争論3」の宅島徳光氏の言葉を思い出します。私たちに、「その時」は、何時訪れるか判りません。もしかすると、全く猶予がないかも知れません。「その時」、自分がどういう選択をするのか・・。自分と、自分の大切な人のためにも、考えておく必要があると思います。
今回、出過ぎたことを述べてしまったかも知れず、小林先生を始め、不快に思われた方がいらっしゃったら、大変申し訳ありません。お母様のご冥福を、心よりお祈り申し上げます。

No.283 135ヶ月前

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