magome のコメント

次回の道場で「政治権力と天皇」で武道家の堀辺師範(元師範?)を呼びかけたのも、江戸時代初期における徳川幕府による皇室への介入を現在の皇室の政治利用と比較して語る為でもあると推測されます。小林師範 著「女性天皇の時代」でも江戸時代の幼女帝である明正天皇が即位するまでは、徳川幕府はそれまでにないほどに皇室に干渉し始め、それは近年における皇室の政治利用とは比較できないほど目に余る物でした。
 詳細は「女性天皇の時代」を読んでいただくとして、まず、この時代に天皇に即位するためには幕府の承認が必要だったのです。さらには、それまで伝統だった、天皇から高層への紫衣授与を幕府が制限するという幕府による皇室の権威剥奪行為をし、女官の追放や御局との間に生まれる子の排除疑惑など、現在とは比較にならないほどの干渉でした。終戦時も、皇室の存続が危ぶまれ、存続したとしても権限が明治時代より制限されるであろうと予想される時、貞明皇后も側近に向けて「明治維新の前に戻るだけ」と言われていたことから、江戸時代における幕府の皇室への干渉は現在の皇室の政治利用以上と思われます。実際には皇位継承一つみても側室が禁止されて男系男子だけが認められるなど江戸時代以上に制限されてしまいましたが。
 道場に参加される方、されない方も含めて、江戸時代における幕府の政治利用と現在の政治利用、そして皇室の行く末について議論されることは道場の本題を予習される上で価値があると思いますが、みなさん、どう思いますか?

No.195 134ヶ月前

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