こいら のコメント

よしりん先生がブログでホテルの食材偽装事件について書かれていたのですが、背景にはグローバリズムと共同体の喪失なんかもあるんじゃないか、とも思うのです。
もともと偽装を起こした阪急阪神ホールディングスは村上ファンドの買収から会社を守るために合併してるし、老舗のシティホテルが宿泊特化型の外資系のチェーンホテルや外資系の高級ホテルに客を奪われて、コストダウンを強いられそれが人件費や食材費の圧迫に繋がったことも偽装を生む一因になったのではないのか?と。
私はよく、ライブをやったり、あるいはライブを見たりして夜遅くなっていろんなビジネスホテルに宿泊するのですが、深夜に一人だけの担当がフロントにいたりとか、朝食の準備を夜遅くから女性従業員一人だけでやっていたり、とか、かなり過酷な状況で働いていて人件費を抑えているんだな、みたいな印象はあります。それにネットのせいで、いろんな宿泊サイトが口コミでホテルの食事などの評価をお客さんにさせる状況で、たとえばネットの口コミが悪かったホテルが宿泊料金を下げたりしてますます人件費圧縮のスパイラルみたいな悪循環が続いているような気がしてならないのです。
お客さんにとっては安くてサービスがいい、ということはいいことなのかもしれませんが、あまりにそれが過ぎてしまうと色々な弊害が生まれてくるのかな?とも思ってしまうのです。
それから、共同体が薄くなったことで、ホテルなどの接客の現場がギスギスしてるのも、このような食材偽装の原因なのかもしれません。現場と支配人の関係が家族みたいな共同体と言うよりはビジネスライクな乾いた関係になっていて、チェック機能が働かなかったのではないか?とも思うのです。なれ合いになってもいけないのですが、現場と上層部の連携が悪いのも問題があると思います。特に外資系なんかはビジネスでしか物事を考えないので、日本型の共同体みたいな関係性を築けないホテルも少なくないのでは、と憂慮します。
2ちゃんねるとかでホテルの従業員が書き込んるサイトがありますが、やはり仕事がきつい上にストレスが掛かって給料は安い、みたいな意見がほとんどです。給料を上げることは難しいかもしれませんが、もっと現場に人を入れて現場を安心させることはおもてなしのホスピタリティを向上させることにも繋がると思うのですが…。
長文失礼しました。

No.118 135ヶ月前

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