隼人 のコメント

 すいません、今月のSAPIOの感想をこの場を利用して書かせていただきます。感激したもので・・・
 私も先週の「クローズ・アップ現代」を見ました。詳しい内容はライジングで書かれているので土下座のことはさておき、出演されていた東京大学史料編纂所教授山本博文氏の言葉に心打たれました。それは「本来武士の思想とは皆で一緒にやることではなく、自分の心を顧みて正しければ、皆から反対されてもそれを行うものだ。」というものです。
 今月のSAPIOでも頭山満の言葉で「一人でいてさびしくない人間になれ」とあるように彼の大衆や世論が作り出す空気に屈せず自らが信じたものを貫き通す信念、そしてたとえ一人となっても打ちひしがれない精神をひしひしと感じました。
 中学生の頃を思い出します。「学級崩壊」という言葉が広まりましたが、私の中学校は「学年崩壊」でした。男子は「二大派閥制」でどちらに所属するかどうかで学年内の地位が変わり、暴力・嫌がらせは当たり前でした。女子は部活動ごとで抗争を繰り返し、さらにその部内ですらイジメだらけで教室に来れず「保健室登校」をする者が続出しました。教師たちは生徒たちを手におえずただ黙認していました。
 ある日、そんな学校に怒りを抱いた私は暴力を振われた際男子のトップに反抗したため、その日から男子も女子も私に近寄らなくなりました。その代わりに派閥グル-プから執拗な嫌がらせを受けました。勉強道具を隠されたり、暴力・暴言、挙句の果てには無関係な弟にまで。それらに抗って私は生徒たちや教師たちに学年の改善を一人で訴え、戦い続けました。 そんな体験をした私にとってこれらの言葉は身に染みて実感します。たとえその集団の中にいる者たちにとって「悪人」となろうとも、己の信じる正義を貫かなければいけないときがあると思います。そこで「現実主義」と「実力主義」のどちらかを選ぶかでその人物の真価が問われると思います。
 ところで・・・当時KY(空気読ま・めない)という言葉が流行って、もちろん私に対しても使われました。でも私は「空気は読むんじゃねー!吸うもんだ!!」と切り返してました。(笑)

No.25 135ヶ月前

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