よしりん師範、時浦師範代、みなぼん編集長、スタッフの皆様、今週も執筆・編集・配信していただきましてありがとうごいます。翼賛メディアに屈しない言論の府としてのライジングは本当に貴重です。寒熱が繰り返す気候変動の激しい折からどうぞご自愛しつつ頑張ってください。 今回の「ゴー宣」を読んだら本当に恥ずかしくなりますね。まず何が恥ずかしいかと言うと、本来なら日本人こそが、「原発事故から目を逸らすための五輪招致だろ!」「汚染水は湾内0.3平方キロでブロックどころかダダ漏れだ!」「アベノミクス第3の矢まで失敗が判ってるから東京五輪を第4の矢に据えたんだろ!」「五輪招致に成功しても皇室利用は結果オーライにはならない!」「五輪開催で被災地の復興がますます遅れる!」「そもそも開催資格などない!」…と日本政府に対して抗議の輿論を燎原の火のごとく挙げなければいけないのですから。 安倍政権は内外のグローバル企業からの支持を背景にして国内メディアの批判を封じ、タカ派発言で騙して自称ホシュとネトウヨを世論づくりの尖兵とし、さらに東京五輪開催決定による根拠のない楽観をメディアがまき散らして国民の政府批判を煙に巻きました。しかし、国内の反対意見は五輪ナショナリズムの同調圧力で沈黙させられると踏んでいたのに、海外メディアが痛烈な風刺画を載せ始めたものだから「このままでは海外の目をやたら気にする島国根性の日本国民を騙しおおせなくなる」と慌てふためいて安倍政権を無様な抗議へと走らせたのでしょう。安倍政権と原発推進政策を支持してきた自称ホシュやネトウヨもアイデンティティを揺らされるほどの強烈な皮肉に反発してしまうため政府の抗議を支持するしかありません。世論に騙されないサイレントマジョリティ―としての庶民は反発ではなく羞恥を覚えるはずですが、自分の心に沸き起こった感情に整理がつかず、これを反発心だと誤解する場合はあると思います。特に被災地などで今もストレスの多い生活をされている方では体験した悲惨な記憶も手伝って心の整理がつかない可能性が高くなるはずです。※よしりん師範の凄いところは弱者の立場に立って強者に立ち向かいながらも被害者を絶対化しないところです。しかし!もっとも唾棄すべきは、被害者の整理の付かない感情を利用して自分たちに都合の良い海外メディアへの反感を煽る世論づくりをする政権とその御用メディアです! 次に菅官房長官の頭の悪い抗議の内容がまた国辱モノです。汚染地域から非難を余儀なくされている人や今も本当は危険な地域に住んでいる人、そして福一の廃炉作業に当たっている人などの被害者を虐げている加害者は日本政府と東電であるのに、その政府が被害者側に立っているというスタンスで原発風刺画を載せた海外メディアに抗議するわけです。抗議を伝える役の外交官も相当恥ずかしかったはずであり、直接の抗議はせず汚染水はコントロールできているという政府見解の官僚的説明に留めたのは妥当な判断だったと思います。政府の犯しそうになっている国辱的な間違いに対してそれを回避するため官僚が示したささやかな抵抗だったと考えられ、事なかれとは無縁のものであると感じます。瀋陽事件などを持ち出して十派ひとからげに官僚・外交官を批判する態度は無意味です。正面から反論するのではなく説明が足りない部分を粗探しして突っつくだけという態度は、magomeさんが書かれたように冷笑・嘲笑でしかありません(これをトンズラ氏への回答とする)。 『AKB48論』は昨日手に入れ、長期移動中に一気に読み終えました。まず「大島優子と渡辺麻友に捧ぐ」と書かれた通り、類まれな実力でAKBGを牽引し、また誰よりもAKB共同体に尽くしてきた二人への愛が溢れていると感じました。13章・14章はなにか壮絶な印象を受けました。とくに優子の「あああああ…小林よしのりだ~~!!」からの件は、そのテンションと雰囲気の落差や、159ページ上段の優子の表情には凄みを感じました(それを受け取って描出したよしりん師範の力もです)。もちろんDDよしりんが推す多くのメンバーに対しても愛が迸っていますし、名前の挙がらなかったメンバーに対してもAKBG全体への深い父性愛が貫かれていると思います。そして指原莉乃については、メディアと無責任なライトファンの革命気分によって王に祭り上げられたピエロが今後驕りを見せれば掌を返したように叩かれ引きずりおろされる可能性もあるため、それに対する警告を発する意味であのような描き方になったのではないかと考えます。また万一それをきっかけとしてAKBGに対する反感が広がったときも、その批判の幾らかを今のうちに自分に向かわせて緩和しておきたいという意図すら受けました。AKBを見ていら立つ人はマジから遠いところに生存している自分にいら立っているのであり、やがて来るTPPグローバリズムの時代に生存すら危うい自分への焦燥感を、マジを体現する少女たちへの反発心に転化しているわけです。2章の咲良ちゃんの文章では泣けましたし、12章の風刺は大爆笑でした。もっと書きたいことはありますが、本編への感想より長くなってはまずいのでここまでにしておきます。 2日ほど覗く暇がないうちにコメントのカウント(実数とは異なる)がいきなり100を超えていてビックリです。通常の感想コメントや「AKB論」コメントの他に、荒らしへの適切な対応をされた方や盛り上げ部隊の皆様の活躍によるでしょうが、素晴らしい活気ですね。na85・magome兄弟説はカレーさんが言いだしたことですよね。「しゃべクリ」でネタが対になっていたから並べただけで師範や編集側に特にそういう意図は特にないと思いますよ。AKBヲタが運営側の意図を邪推するような楽しさは有ってもいいですが(笑)。 弱者はアイドルAKBを推すのが正しく、非弱者はヒーローよしりん「も」推すのが正しい na85
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よしりん師範、時浦師範代、みなぼん編集長、スタッフの皆様、今週も執筆・編集・配信していただきましてありがとうごいます。翼賛メディアに屈しない言論の府としてのライジングは本当に貴重です。寒熱が繰り返す気候変動の激しい折からどうぞご自愛しつつ頑張ってください。
今回の「ゴー宣」を読んだら本当に恥ずかしくなりますね。まず何が恥ずかしいかと言うと、本来なら日本人こそが、「原発事故から目を逸らすための五輪招致だろ!」「汚染水は湾内0.3平方キロでブロックどころかダダ漏れだ!」「アベノミクス第3の矢まで失敗が判ってるから東京五輪を第4の矢に据えたんだろ!」「五輪招致に成功しても皇室利用は結果オーライにはならない!」「五輪開催で被災地の復興がますます遅れる!」「そもそも開催資格などない!」…と日本政府に対して抗議の輿論を燎原の火のごとく挙げなければいけないのですから。
安倍政権は内外のグローバル企業からの支持を背景にして国内メディアの批判を封じ、タカ派発言で騙して自称ホシュとネトウヨを世論づくりの尖兵とし、さらに東京五輪開催決定による根拠のない楽観をメディアがまき散らして国民の政府批判を煙に巻きました。しかし、国内の反対意見は五輪ナショナリズムの同調圧力で沈黙させられると踏んでいたのに、海外メディアが痛烈な風刺画を載せ始めたものだから「このままでは海外の目をやたら気にする島国根性の日本国民を騙しおおせなくなる」と慌てふためいて安倍政権を無様な抗議へと走らせたのでしょう。安倍政権と原発推進政策を支持してきた自称ホシュやネトウヨもアイデンティティを揺らされるほどの強烈な皮肉に反発してしまうため政府の抗議を支持するしかありません。世論に騙されないサイレントマジョリティ―としての庶民は反発ではなく羞恥を覚えるはずですが、自分の心に沸き起こった感情に整理がつかず、これを反発心だと誤解する場合はあると思います。特に被災地などで今もストレスの多い生活をされている方では体験した悲惨な記憶も手伝って心の整理がつかない可能性が高くなるはずです。※よしりん師範の凄いところは弱者の立場に立って強者に立ち向かいながらも被害者を絶対化しないところです。しかし!もっとも唾棄すべきは、被害者の整理の付かない感情を利用して自分たちに都合の良い海外メディアへの反感を煽る世論づくりをする政権とその御用メディアです!
次に菅官房長官の頭の悪い抗議の内容がまた国辱モノです。汚染地域から非難を余儀なくされている人や今も本当は危険な地域に住んでいる人、そして福一の廃炉作業に当たっている人などの被害者を虐げている加害者は日本政府と東電であるのに、その政府が被害者側に立っているというスタンスで原発風刺画を載せた海外メディアに抗議するわけです。抗議を伝える役の外交官も相当恥ずかしかったはずであり、直接の抗議はせず汚染水はコントロールできているという政府見解の官僚的説明に留めたのは妥当な判断だったと思います。政府の犯しそうになっている国辱的な間違いに対してそれを回避するため官僚が示したささやかな抵抗だったと考えられ、事なかれとは無縁のものであると感じます。瀋陽事件などを持ち出して十派ひとからげに官僚・外交官を批判する態度は無意味です。正面から反論するのではなく説明が足りない部分を粗探しして突っつくだけという態度は、magomeさんが書かれたように冷笑・嘲笑でしかありません(これをトンズラ氏への回答とする)。
『AKB48論』は昨日手に入れ、長期移動中に一気に読み終えました。まず「大島優子と渡辺麻友に捧ぐ」と書かれた通り、類まれな実力でAKBGを牽引し、また誰よりもAKB共同体に尽くしてきた二人への愛が溢れていると感じました。13章・14章はなにか壮絶な印象を受けました。とくに優子の「あああああ…小林よしのりだ~~!!」からの件は、そのテンションと雰囲気の落差や、159ページ上段の優子の表情には凄みを感じました(それを受け取って描出したよしりん師範の力もです)。もちろんDDよしりんが推す多くのメンバーに対しても愛が迸っていますし、名前の挙がらなかったメンバーに対してもAKBG全体への深い父性愛が貫かれていると思います。そして指原莉乃については、メディアと無責任なライトファンの革命気分によって王に祭り上げられたピエロが今後驕りを見せれば掌を返したように叩かれ引きずりおろされる可能性もあるため、それに対する警告を発する意味であのような描き方になったのではないかと考えます。また万一それをきっかけとしてAKBGに対する反感が広がったときも、その批判の幾らかを今のうちに自分に向かわせて緩和しておきたいという意図すら受けました。AKBを見ていら立つ人はマジから遠いところに生存している自分にいら立っているのであり、やがて来るTPPグローバリズムの時代に生存すら危うい自分への焦燥感を、マジを体現する少女たちへの反発心に転化しているわけです。2章の咲良ちゃんの文章では泣けましたし、12章の風刺は大爆笑でした。もっと書きたいことはありますが、本編への感想より長くなってはまずいのでここまでにしておきます。
2日ほど覗く暇がないうちにコメントのカウント(実数とは異なる)がいきなり100を超えていてビックリです。通常の感想コメントや「AKB論」コメントの他に、荒らしへの適切な対応をされた方や盛り上げ部隊の皆様の活躍によるでしょうが、素晴らしい活気ですね。na85・magome兄弟説はカレーさんが言いだしたことですよね。「しゃべクリ」でネタが対になっていたから並べただけで師範や編集側に特にそういう意図は特にないと思いますよ。AKBヲタが運営側の意図を邪推するような楽しさは有ってもいいですが(笑)。
弱者はアイドルAKBを推すのが正しく、非弱者はヒーローよしりん「も」推すのが正しい na85