しんや のコメント

配信おつかれさまです&ありがとうございます。

今回先生が提示された「解決策」、その成功例がここにいます!(*´∀`)ノ

『はだしのゲン』には小学生の頃に出会い、何度も読み返しました。
書いてある内容をまるまる信じ込み、反戦・反軍・反天皇にかぶれていた少年時代…ああ、恥ずかしい。
見方を180°変えるきっかけになったは、まさにゴー宣の慰安婦論争~戦争論を読んだことでした!

ただし、天皇や大東亜戦争についての見方が変わっても、『はだしのゲン』を嫌いになることはありませんでした。今でも大好きなマンガの一つです。

作者が実際に体験した地獄の光景の凄まじさ(1~2巻、以後回想で複数回)は一生忘れません。アシスタントを雇わずに描いていたとは知りませんでした。中沢が凄まじい形相で描いていたのを想像します…鬼のような。
さらに、日本人が被爆者を(兄弟でさえも!)差別している様子を描いた部分(3巻)は、人の心に潜む残酷さを見せつけられた思いで、今でも強く印象に残っています。

原爆投下の日(父、姉、弟の命日)に生まれた妹、主人公と母親にとっては希望の象徴であったはずの幼子が、わずか2年で死ぬ。
顔に火傷を負った女性が、新たな生き甲斐を見出す。
地獄を生き延びた少年が、野球に打ち込む。
自分の境遇を受け入れて新たな人生を歩み出そうとする彼らをも、何年も経った後に病魔が襲う。
何度も打ちひしがれながらも立ち上がり、主人公は夢の実現を目指す。

こんなに壮絶で、残酷な運命の中にも希望を見出そうとする人たちのドラマが目に入らず、やれ残酷描写だの、反天皇のイデオロギーはケシカラン、だのと言っているんだから、イデオロギーで目がくらむということは恐ろしい、そして勿体ないことだと思います。
宇野氏の『風たちぬ』に対する評論とまったく同じですね。

作品はゲンが画家になるために東京へ旅立つところで終わりますね。
ただ、最後のコマには「第一部 完」。
東京へ出たゲンが、「広島から来た」という理由で差別を受ける。そこでの闘いを描く、という構想を中沢が抱いていたと、何かで読んだことがあります。もし絶筆していなければ、また5~10巻とは違うドラマを読めたのかな~思っており、その点が残念ではあります。

No.7 129ヶ月前

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