今週もみなぼん編集長は激務にもかかわらず日付を跨ぐ前に執筆・編集を完遂し、無事配信していただいたようで恐れ入ります。よしりん師範、時浦師範代、スタッフの皆様もありがとうございました。 私は『はだしのゲン』を読んだことがありません。なので今回の「ゴー宣」に私はコメントを書く資格がないという気がします。ただ名作であることはよく判りましたのでそのうち大人買いして通読してみようという気になりました。読み通すのに非常にエネルギーが要りそうですが…。 名作の条件はなんだろうと考えてみました。作家が「書きたい」「描きたい」という初期衝動のままにカキはじめ、絵や文章に情念を乗せていき、現代社会の一般常識や左右のイデオロギーに左右されることなくカキきり、作品に一般大衆が触れたとき心の深い部分で共振と反発が同時に起こるような作品ではないでしょうか。『はだしのゲン』の場合、被爆後何年も経ってから母の体を蝕み続けていたことが発覚した原爆というものに対する強い怒りが初期衝動となり、周りの様々な雑音も気に留めず絵に情念を叩き込み、残酷シーンも含めて描き切ったわけです。ただ原爆への怒りが強すぎたことと、常に締切に追われる週刊連載で正しい知識を得る暇がなかったことにより、溢れだした情念と怒りの放出口・矛先が戦前の日本国家と軍、天皇へも向かってイデオロギッシュな色合いを帯びたのだと思われます。これは反米とともに反戦・反日・反天皇が正義とされた60~70年代の風潮の中では仕方がなかったとも言えます。しかし絵に叩き込まれた情念の大部分が原爆そのものと被爆者を差別した戦後日本人に向かっており、反軍・反日・反天皇の主張部分には人々の記憶に残らない程度の情念しか乗っていなかったと思われます。また名作に触れても素直に感動するより先に左右のイデオロギーのフィルターを着けて見てしまうタイプの人も当然おりますが、その手合いにはそもそも『はだしのゲン』などのイデオロギッシュな色合い「も」含んだ名作を読む資格はないと思います。 さて、まだ『はだしのゲン』を読んでいない私が言うのも変ですが、社会に溢れる毒や雑菌に早いうちから慣れるためにもこれは学校図書室に置くべきだと思います。そして反日ウソ知識へのカウンターおよび原爆への怒りを落とした米国に対して正確に向け直す意味で『戦争論』シリーズ、反天皇ウソ知識に対しては『天皇論』シリーズを同時に隣に置くというよしりん師範の解決措置は推奨すべき方法の第一だと思います。原爆への怒りをキッチリ米国に向けているという意味でなら、こうの史代先生の『夕凪の街・桜の国』も同時に隣に置いてほしいです。前半ラストで主人公の女性が原爆症で亡くなる直前に発する言葉「また一人殺せたよ…」は強く響きました。 前述した私の勝手な名作の条件で言うとよしりん漫画は全て名作だと思います。描きたいという初期衝動のままに描きはじめ、絵と台詞に情念を乗せていき、現代社会の一般常識や左右のイデオロギーに左右されることなく描ききり、一般大衆が触れたとき心の深い部分で共振と反発が同時に起こるような作品ばかりだからです。よしりん漫画やそのキャラを好きな人と嫌いな人にクッキリ二分されるのは、読者の心の内で共振と反発のどちらが強く起こったかによると思います。また『ゴー宣』にはよしりん師範の作家としての情念の上に説得のための論理や学問的知識が詰め込まれているため、知識・情報だけを摂取する左脳秀才や、左右のイデオロギーフィルターを予め着けている人には情念部分を受け取れず正確な評価もできません。だから自分のフィルターに合わなくなって政治利用できなくなると敵視し始めるのだと思います。『ゴー宣』各論は「右も左も手放しでは賛成できないから名作だ」というのはこういう理由だと思います。ちなみに左脳秀才の多くは左右どちらかのフィルター(右:グローバリスト、左:左翼)をすでに装着済みでこれがA層、秀才でもなくフィルターだけ完備しているのがB層で、フィルターを外して情も理も受け取れるから騙されにくいというのがC層だと思われます。 ところでジブリアニメはこれまで多くの人の心を捉えてきました。これはジブリ作品が名作ではないということではなく、設定が子供向けのファンタジーであることも手伝って視聴者の心に反発より共振を圧倒的に多く起こしたからでしょう。しかし『風立ちぬ』では設定が史実に近くなり、左右のイデオロギーフィルターにも触れやすくなったため、これまでのジブリ作品とは違った批判が起こってきたと思われます。 『はだしのゲン』を見てないのにこんなに書いてしまいました(笑)。 時浦師範代、「ウィキ直し」の「小林よしのり」編、お疲れ様でした。次は「ゴーマニズム宣言」編で、さらにアンチが跋扈する戦場に挑まれるわけですね。これからもウィキペディアを常用する人に集合恥・集合痴の無効を思い知らせてやってください。 叩かれるキーの音で仕事の進捗が判るほどのみなぼんさんがそう仰るなら、よしりん師範はマエストロで間違いないですね。脳内ドーパミン放出量に比例していると思います。 朝夕の風が少ずつ涼しくなり、空にいわし雲が描かれる日もあり、いよいよ身体も秋になり始める頃です。免疫弱体化を防ぐためにそろそろ冷たい飲食物は控えてください。免疫が弱ればドーパミンを放出する細胞も弱ります。エアコンのかかった部屋では暖かい飲食物を摂ることもお勧めします。 作家の命脈とは集中してドーパミンを放出できる期間の長さか na85 歌会参加者の皆様、今週の雷神宮歌会のメインテーマ(ライジングの内容に即した漢字一文字のお題)はどうしましょうか?『ゲン』未読の私が設定するのは気が引けます。
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今週もみなぼん編集長は激務にもかかわらず日付を跨ぐ前に執筆・編集を完遂し、無事配信していただいたようで恐れ入ります。よしりん師範、時浦師範代、スタッフの皆様もありがとうございました。
私は『はだしのゲン』を読んだことがありません。なので今回の「ゴー宣」に私はコメントを書く資格がないという気がします。ただ名作であることはよく判りましたのでそのうち大人買いして通読してみようという気になりました。読み通すのに非常にエネルギーが要りそうですが…。
名作の条件はなんだろうと考えてみました。作家が「書きたい」「描きたい」という初期衝動のままにカキはじめ、絵や文章に情念を乗せていき、現代社会の一般常識や左右のイデオロギーに左右されることなくカキきり、作品に一般大衆が触れたとき心の深い部分で共振と反発が同時に起こるような作品ではないでしょうか。『はだしのゲン』の場合、被爆後何年も経ってから母の体を蝕み続けていたことが発覚した原爆というものに対する強い怒りが初期衝動となり、周りの様々な雑音も気に留めず絵に情念を叩き込み、残酷シーンも含めて描き切ったわけです。ただ原爆への怒りが強すぎたことと、常に締切に追われる週刊連載で正しい知識を得る暇がなかったことにより、溢れだした情念と怒りの放出口・矛先が戦前の日本国家と軍、天皇へも向かってイデオロギッシュな色合いを帯びたのだと思われます。これは反米とともに反戦・反日・反天皇が正義とされた60~70年代の風潮の中では仕方がなかったとも言えます。しかし絵に叩き込まれた情念の大部分が原爆そのものと被爆者を差別した戦後日本人に向かっており、反軍・反日・反天皇の主張部分には人々の記憶に残らない程度の情念しか乗っていなかったと思われます。また名作に触れても素直に感動するより先に左右のイデオロギーのフィルターを着けて見てしまうタイプの人も当然おりますが、その手合いにはそもそも『はだしのゲン』などのイデオロギッシュな色合い「も」含んだ名作を読む資格はないと思います。
さて、まだ『はだしのゲン』を読んでいない私が言うのも変ですが、社会に溢れる毒や雑菌に早いうちから慣れるためにもこれは学校図書室に置くべきだと思います。そして反日ウソ知識へのカウンターおよび原爆への怒りを落とした米国に対して正確に向け直す意味で『戦争論』シリーズ、反天皇ウソ知識に対しては『天皇論』シリーズを同時に隣に置くというよしりん師範の解決措置は推奨すべき方法の第一だと思います。原爆への怒りをキッチリ米国に向けているという意味でなら、こうの史代先生の『夕凪の街・桜の国』も同時に隣に置いてほしいです。前半ラストで主人公の女性が原爆症で亡くなる直前に発する言葉「また一人殺せたよ…」は強く響きました。
前述した私の勝手な名作の条件で言うとよしりん漫画は全て名作だと思います。描きたいという初期衝動のままに描きはじめ、絵と台詞に情念を乗せていき、現代社会の一般常識や左右のイデオロギーに左右されることなく描ききり、一般大衆が触れたとき心の深い部分で共振と反発が同時に起こるような作品ばかりだからです。よしりん漫画やそのキャラを好きな人と嫌いな人にクッキリ二分されるのは、読者の心の内で共振と反発のどちらが強く起こったかによると思います。また『ゴー宣』にはよしりん師範の作家としての情念の上に説得のための論理や学問的知識が詰め込まれているため、知識・情報だけを摂取する左脳秀才や、左右のイデオロギーフィルターを予め着けている人には情念部分を受け取れず正確な評価もできません。だから自分のフィルターに合わなくなって政治利用できなくなると敵視し始めるのだと思います。『ゴー宣』各論は「右も左も手放しでは賛成できないから名作だ」というのはこういう理由だと思います。ちなみに左脳秀才の多くは左右どちらかのフィルター(右:グローバリスト、左:左翼)をすでに装着済みでこれがA層、秀才でもなくフィルターだけ完備しているのがB層で、フィルターを外して情も理も受け取れるから騙されにくいというのがC層だと思われます。
ところでジブリアニメはこれまで多くの人の心を捉えてきました。これはジブリ作品が名作ではないということではなく、設定が子供向けのファンタジーであることも手伝って視聴者の心に反発より共振を圧倒的に多く起こしたからでしょう。しかし『風立ちぬ』では設定が史実に近くなり、左右のイデオロギーフィルターにも触れやすくなったため、これまでのジブリ作品とは違った批判が起こってきたと思われます。
『はだしのゲン』を見てないのにこんなに書いてしまいました(笑)。
時浦師範代、「ウィキ直し」の「小林よしのり」編、お疲れ様でした。次は「ゴーマニズム宣言」編で、さらにアンチが跋扈する戦場に挑まれるわけですね。これからもウィキペディアを常用する人に集合恥・集合痴の無効を思い知らせてやってください。
叩かれるキーの音で仕事の進捗が判るほどのみなぼんさんがそう仰るなら、よしりん師範はマエストロで間違いないですね。脳内ドーパミン放出量に比例していると思います。
朝夕の風が少ずつ涼しくなり、空にいわし雲が描かれる日もあり、いよいよ身体も秋になり始める頃です。免疫弱体化を防ぐためにそろそろ冷たい飲食物は控えてください。免疫が弱ればドーパミンを放出する細胞も弱ります。エアコンのかかった部屋では暖かい飲食物を摂ることもお勧めします。
作家の命脈とは集中してドーパミンを放出できる期間の長さか na85
歌会参加者の皆様、今週の雷神宮歌会のメインテーマ(ライジングの内容に即した漢字一文字のお題)はどうしましょうか?『ゲン』未読の私が設定するのは気が引けます。