magome のコメント

>>127 >>126 こいらさん、感想をわざわざ書いてくださりありがとうございます。
この戦後民主主義イデオロギーは黒船来航によって欧米から押し付けられた不平等条約に起因していまして、それまで我が國が築き上げてきた文明、文化を一切切り捨てて欧米化しようという欧米化イデオロギーの延長にあるのです。黒船来航以来、およそ160年間粛々と強化されてきたこのイデオロギーは凡人の単独行動はおろか、並みの表現者でも屈服すことは不可能だと思います。
ただし、イデオロギーとは我が國の文化、文明のように自然発生したものではなく人工的に作られたものでありますので、我が國の臣民を縛り続けるには限界があるとみています。小林師範は左右の脳と才覚を最大限生かし、天皇皇后両陛下及びの声なき御意志を御忖度した結果、明治以降二度にわたり、イデオロギーによって断絶した歴史を繋ぎ古代に還る事を主張されているのだと思います。その根拠が皇室の直系長子優先の女系公認、「大東亜論」、「天皇論シリーズ」、「女性天皇の時代」です。
そして、臣民の多くが無意識の内に内心の奥底で、小林師範の主張と同じ気持ちを持っているからこそ、小林師範の著作も支持されているのだと思います。一方で、イデオロギーだけで縛ろうとする自称保守や左翼、サヨクの論壇誌、そしてネットでもネトウヨが臣民に支持されずに部数が極限まで落ちてしまうのもイデオロギーで臣民の内心を縛ることに限界が来ている証拠でもあるとみています。
会社の場合、不正を含む、その運営方法に不満があるのであれば独立するか、異議を申し立てるかはその人の判断と立場によるのでしょう。江戸時代の民間会社の場合、役人や管理職になれるのは少数で、大半の人々は途中で独立するか家に帰って家業を継ぐという極めて独立の強い社会でした。一方で、戦後は会社が家族そのもので共同体の強い組織でもありました。しかし、現在は大半が派遣や外国人労働者によって運営され、異議を申し立てるまでの知識と技量をもつ会社員の数自体が昔に比べたらほんの少数と見るべきでしょう。
「半沢直樹」は見ていませんが、果たして今の職場環境で昔はいたであろう「半沢直樹」ほどの実力を身に着けることが出来る機会を持っている人がどれほどいるのか、それ自体が疑問です。
結論を言いますと、イデオロギーで臣民の内心を縛るには今の時代は限界が生じているのだと思います。だからこそ、「はだしのゲン」や「風立ちぬ」などの名作を時代遅れのイデオロギーで評することに臣民は内心で違和感を感じているのでしょうし、日教組教育よりも「戦争論」が臣民に支持されるのでしょう。イデオロギーは共同体に起因して生まれますが、臣民はイデオロギーで縛り続けられるほど単純でもなければ愚かでもありません。ましてや自然発生的に誕生し、持続している我が國の共同体の基に暮らす、臣民ならなおさらだと思います。
非常に興味のある面白い意見でした。今後ともよろしくお願いします。

No.128 137ヶ月前

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