がんT のコメント

毎週の配信、お疲れ様です。
遅ればせながら、よしりん先生、満60歳のお誕生日おめでとうございます。
私も例に漏れず、『はだしのゲン』を初めて読んだのは、小学校高学年で、図書室に置かれた時でした。前半に描かれた被爆後の惨状は何度も読み返せなかった思い出があり、その後の幾つもの挿話が印象に残りました。そして「天皇の戦争責任」が叫ばれる終盤が、個人的に「こんなこと描いていいのかな……」と心の底に澱みのようなものを作りました。それをなかなか取り除くことが出来ずにいました(中学2年の時にはバス旅行で、あの「ピースおおさか」の見学に行きました)。高校生になって、呉智英氏の『現代マンガの全体像』に書かれた中沢啓治についての詳論を読み「こんな読み方があるのか」と啓蒙させられました。『はだしのゲン』は還元できない「怨念の絵巻』だということです。そして高校3年の時に、先生の『戦争論』が出て、すぐに読みました。この時にようやく心の底の澱みが取り除かれました。些か陳腐な表現で恐縮ですが、バランスがとれるようになりました。高校の図書室には『新ゴー宣』以降の先生の著作が並んでいました(しかし『戦争論』以降が置かれたのか確認できずに卒業したので、少し残念です)。先生の提案は決して不可能ではないことを示す実例なので、報告させていただきます。
余談ですが、高校3年の時の同級生に、よしりん先生の愛読者らしい女子がいて、『戦争論』を読んでいるのを見ました。「仲良くしておけばよかったかな」と思うと残念です。いまだに奥手です。
60歳になられても「業の深い生命体」(コメント欄にこの歌詞を書くのは3度目です。絢香がアルバムでカバーします)であられる先生をはじめ皆様の発展を願っています。頑張ってください。

No.111 136ヶ月前

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