いつも配信ありがとうございます。よしりん師範、時浦師範代、みなぼん編集長、スタッフの皆様、お疲れ様でした。今回は「ゴー宣」2本でお得感たっぷりの内容で嬉しく思います。 いきなり私事で恐縮ですが、私は靖国神社・護国神社の参拝も、近くの寺社参拝や先祖の墓参りさえもできなくなっていた時期がありました。自分の生き方を誇れないとき、疾しいことがあるときは真剣に死者と向き合えなかったのです。靖国神社や護国神社ではもちろん慰霊・顕彰が主目的ですが、それだけでは片手落ちのような気がしてしまいます。先祖の墓参りではとくに自分の近況を報告した上で誓いを立てたりしますが、寺社参拝でも何かお願いするだけでなくこういうものが必要ではないかと思っていました。そうするとおいそれとは行けなくなるわけです。しかしパフォーマンスの参拝と口先だけの慰霊で、これは票稼ぎのためだと割り切っていたとしら、参拝に障害となる外的要因さえなければ躊躇なく行けるのでしょう。 よしりん先生が『戦争論2』の終章で「死者の視線を感じるようになった」と書かれていました。まだ村落共同体が壊れていなかった時代なら村を取り囲む山の麓に死者の霊が集まってカミとなる信仰も残っており、死者の視線をより強く感じられたと思います。TPP推進や原発再稼働といった共同体を破壊する政策を戦勝国の求めるまま進めている者たちが、自分の生まれ育った故郷のよき共同体を守るため戦地に出征した兵士たちの霊が祀られている神社に躊躇なく行けるというのは、もはや真剣に生きていない、生きながら死んでいるレイムダックだと言ってよいと思います。信念からの参拝ではなく票稼ぎと割り切った参拝なのですから、米中という2大戦勝国が難色を示したら「止~めた」となるのは当然でしょう。 目先の票しか考えない政治家がレイムダックなら、目先のカネしか考えられなくなっている選挙民もレイムダックだと思います。米国は戦争末期、日本の特攻を始めとする最後の爆発力を心底恐れたため、戦後は次の3つのことを仕掛けたのではないかと考えます。東京裁判で正義を奪うこと、平和憲法・安保条約・米軍基地で自主防衛と自主外交を奪うこと、そして構造協議~TPPまでの構造改革要求で共同体を破壊することです。自分の生存の正当性と自己の決定権を奪われたらレイムダック化するしかありませんが、日本人は幸か不幸か忘れっぽい上に南洋人的陽気さで深く考えなかったため未来に向かって歩き出すことができました。そして会社共同体で爆発力を発揮して工業製品の輸出によって米国市場を脅かすに至りました。これが米国による日本の共同体破壊のための構造改革要求を突き付ける動機となった様に思います。こうしてバブルとその崩壊、そして破壊のための改革が続いて一億総レイムダック化の現在に至っているのではないでしょうか。 こんな状況の中でもレイムダックとは程遠い活動を繰り広げておられるのが我らがよしりん師範です。ロックンロール9月号の記事では「これからの3年間は希望の期間になる」と仰いました。最近よしりん師範が取り上られげているのは、2000年前からレイムダック化が許されないお立場である天皇、メンバーがレイムダック化してる暇のないシステムとして成立したAKB48、戦前において最もレイムダックから遠かった玄洋社と頭山満です。まるで「レイムダック化してる暇はないぞ、日本人よ、覚醒せよ!」と言われているようです。 次回道場のテーマである宮崎駿監督の映画「風立ちぬ」を見ました。【ココから少しネタバレ注意】登場人物が皆「粋」で気持ちが良いと感じました。戦争前の暗い時代背景なのにレイムダックな人物は一人も登場しません。主人公二郎が夢で出会うカプローニ博士は「設計士として良いものが作れるのは10年間だ」と語り、二郎は10年間必死に美しい機体をつくろうと格闘して零戦を作り上げました。二郎の妻となる菜穂子は結核という不治の病(当時は)に罹っていましたが、残された命で最も美しい時間だけ二郎と過ごして去るという美しい生き方を貫きました。二人とも限りがあるからこそ命を輝かせたわけです。レイムダックとは無縁です。 『女性天皇の時代』を読了しました(サイン本ありがとうございました!)。本当にこれ以上ないというくらい易しい語り口でした。ずっと連載を読んでいましたが、一続きになると一大叙事詩のような大河ロマンのような趣になっていて驚きました。古代のまだ律令体制が不完全な時代の女帝は、民をウシハク諸豪族のパワーバランスを保ちつつ民をシラス公の存在であろうと腐心し、同時に自分の子孫を天皇の血筋としたいという私情も強く、それだけに公と私の間で苦悩した非常に強い個であると感じました。また、だからこそ大陸からの圧力や侵略への備えが必要な時代にも巧みな外交センスと見事な指導力を発揮できたのだと思います。当然レイムダックとは程遠い存在でした。 判り難い圧力でギリギリまで追い詰められている今がレイムダックから覚醒するとき na85 後藤さんの企画「ライジング宮中歌会始(仮)」ですが、宮中では恐れ多く、また新年ではないので「雷神宮歌会」としてはどうでしょう。私も乗ります。 テーマ:―静― ○左巻きの 世論を受けた 世界主義 燎原の火よ 静かに逆巻け 最近ライジングでの私信を解禁しはじめたので、この機会に。 mayuさんへ、私も以前からmayuさんの写真を楽しみにしている一人です。mayuさんが載っているという写真雑誌の7月号を見てみましたが見つけることができませんでした。次に載るときはどの辺にどのような写真が載っているか教えていただければ嬉しく思います。
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いつも配信ありがとうございます。よしりん師範、時浦師範代、みなぼん編集長、スタッフの皆様、お疲れ様でした。今回は「ゴー宣」2本でお得感たっぷりの内容で嬉しく思います。
いきなり私事で恐縮ですが、私は靖国神社・護国神社の参拝も、近くの寺社参拝や先祖の墓参りさえもできなくなっていた時期がありました。自分の生き方を誇れないとき、疾しいことがあるときは真剣に死者と向き合えなかったのです。靖国神社や護国神社ではもちろん慰霊・顕彰が主目的ですが、それだけでは片手落ちのような気がしてしまいます。先祖の墓参りではとくに自分の近況を報告した上で誓いを立てたりしますが、寺社参拝でも何かお願いするだけでなくこういうものが必要ではないかと思っていました。そうするとおいそれとは行けなくなるわけです。しかしパフォーマンスの参拝と口先だけの慰霊で、これは票稼ぎのためだと割り切っていたとしら、参拝に障害となる外的要因さえなければ躊躇なく行けるのでしょう。
よしりん先生が『戦争論2』の終章で「死者の視線を感じるようになった」と書かれていました。まだ村落共同体が壊れていなかった時代なら村を取り囲む山の麓に死者の霊が集まってカミとなる信仰も残っており、死者の視線をより強く感じられたと思います。TPP推進や原発再稼働といった共同体を破壊する政策を戦勝国の求めるまま進めている者たちが、自分の生まれ育った故郷のよき共同体を守るため戦地に出征した兵士たちの霊が祀られている神社に躊躇なく行けるというのは、もはや真剣に生きていない、生きながら死んでいるレイムダックだと言ってよいと思います。信念からの参拝ではなく票稼ぎと割り切った参拝なのですから、米中という2大戦勝国が難色を示したら「止~めた」となるのは当然でしょう。
目先の票しか考えない政治家がレイムダックなら、目先のカネしか考えられなくなっている選挙民もレイムダックだと思います。米国は戦争末期、日本の特攻を始めとする最後の爆発力を心底恐れたため、戦後は次の3つのことを仕掛けたのではないかと考えます。東京裁判で正義を奪うこと、平和憲法・安保条約・米軍基地で自主防衛と自主外交を奪うこと、そして構造協議~TPPまでの構造改革要求で共同体を破壊することです。自分の生存の正当性と自己の決定権を奪われたらレイムダック化するしかありませんが、日本人は幸か不幸か忘れっぽい上に南洋人的陽気さで深く考えなかったため未来に向かって歩き出すことができました。そして会社共同体で爆発力を発揮して工業製品の輸出によって米国市場を脅かすに至りました。これが米国による日本の共同体破壊のための構造改革要求を突き付ける動機となった様に思います。こうしてバブルとその崩壊、そして破壊のための改革が続いて一億総レイムダック化の現在に至っているのではないでしょうか。
こんな状況の中でもレイムダックとは程遠い活動を繰り広げておられるのが我らがよしりん師範です。ロックンロール9月号の記事では「これからの3年間は希望の期間になる」と仰いました。最近よしりん師範が取り上られげているのは、2000年前からレイムダック化が許されないお立場である天皇、メンバーがレイムダック化してる暇のないシステムとして成立したAKB48、戦前において最もレイムダックから遠かった玄洋社と頭山満です。まるで「レイムダック化してる暇はないぞ、日本人よ、覚醒せよ!」と言われているようです。
次回道場のテーマである宮崎駿監督の映画「風立ちぬ」を見ました。【ココから少しネタバレ注意】登場人物が皆「粋」で気持ちが良いと感じました。戦争前の暗い時代背景なのにレイムダックな人物は一人も登場しません。主人公二郎が夢で出会うカプローニ博士は「設計士として良いものが作れるのは10年間だ」と語り、二郎は10年間必死に美しい機体をつくろうと格闘して零戦を作り上げました。二郎の妻となる菜穂子は結核という不治の病(当時は)に罹っていましたが、残された命で最も美しい時間だけ二郎と過ごして去るという美しい生き方を貫きました。二人とも限りがあるからこそ命を輝かせたわけです。レイムダックとは無縁です。
『女性天皇の時代』を読了しました(サイン本ありがとうございました!)。本当にこれ以上ないというくらい易しい語り口でした。ずっと連載を読んでいましたが、一続きになると一大叙事詩のような大河ロマンのような趣になっていて驚きました。古代のまだ律令体制が不完全な時代の女帝は、民をウシハク諸豪族のパワーバランスを保ちつつ民をシラス公の存在であろうと腐心し、同時に自分の子孫を天皇の血筋としたいという私情も強く、それだけに公と私の間で苦悩した非常に強い個であると感じました。また、だからこそ大陸からの圧力や侵略への備えが必要な時代にも巧みな外交センスと見事な指導力を発揮できたのだと思います。当然レイムダックとは程遠い存在でした。
判り難い圧力でギリギリまで追い詰められている今がレイムダックから覚醒するとき na85
後藤さんの企画「ライジング宮中歌会始(仮)」ですが、宮中では恐れ多く、また新年ではないので「雷神宮歌会」としてはどうでしょう。私も乗ります。 テーマ:―静―
○左巻きの 世論を受けた 世界主義 燎原の火よ 静かに逆巻け
最近ライジングでの私信を解禁しはじめたので、この機会に。
mayuさんへ、私も以前からmayuさんの写真を楽しみにしている一人です。mayuさんが載っているという写真雑誌の7月号を見てみましたが見つけることができませんでした。次に載るときはどの辺にどのような写真が載っているか教えていただければ嬉しく思います。