配信お疲れ様です。今週も面白かったです。
慰安婦問題で色々な人の発言を聞いていると、性風俗という仕事とそれに携わる人に対するスタンスが見えてきて、とても興味深いですね。右翼左翼関係なく売春というものに対して軽蔑している人はたくさんいると思います。左巻きの方は安全なところから見下しつつ性奴隷に謝れ！などと言い、右巻きの方は平気で罵詈雑言を浴びせかかるって感じです。どちらも差別感情なしでは成り立たないように思います。『開戦前夜』で明治時代に銭湯が男女別になったと描かれていましたが、これに代表されるようにキリスト教的価値観によって日本人の感覚、美意識が変えられていった結果なのでしょうか。

木蘭さんの論文を読んで、とある風俗について取り扱った漫画を思い出しました。ブスだけど疑似恋愛感情を利用して荒稼ぎする女性、美貌を鼻にかけて営業順位が伸びない女性、堅実に働いて借金を完済した女性など、色々な風俗嬢が出て来ましたが、やはり北原みのり氏の言うような一方的に利用する・される関係では描かれませんでしたね。そういう女性たちの心情、背景を量ろうとせずに十把一絡げで語ろうとするのは、近づきたくない、アンタッチャブルなものにしておきたいという心情の表れかもしれませんね。

TVタックルは私も観ました。朴一氏は十年前の議論を繰り返そうとしているだけの様に見えましたが、同じ土俵で議論が出来そうな希望を感じました。それに引き換え隣にいた白ブｔ…アメリカ人の方には絶望的な断絶を感じました。彼が平均的なアメリカインテリの姿なのでしょうか。国際社会で自国の意見を通すにはああいう手合いを相手にしなければならないとすれば、相当厳しいですね。しかしあれがアメリカ自慢のディベート術なんですかね？言語の違いを考慮して割り引いてもあれは無いですね。あと田母神氏の横で堂々と安倍政権批判をしたのは痛快でした♪やくみつる氏は漫画家・言論人として小林先生との格の違いがまざまざと現れていてちょっと可哀そうでしたね。とにかく小林先生にはシビれました♪

クールジャパン政策で日本独自の性に対する考え方も、映画や漫画に乗せて輸出してくれればもろ手を挙げて賛成するんですけどねえ。エディット・ピアフのシャンソン『ミロール』があるように西洋でも必ずしも拒絶されないと思うんですが、まあ安倍政権ではそんな気概はないので100％ムリですね。