よしりん師範、体調は戻りましたか?病み上がり状態で多方面への執筆とメディア露出という八面六臂の活躍、お疲れ様でした。そして、よしりん師範、木蘭師範、時浦師範代、みなぼん編集長、スタッフの皆様、今回もすごい内容のライジング執筆・配信ありがとうございました。 橋下氏の「そうしないと多大な犠牲を払って勝利した戦勝国が納得しないから」という発言はどうしようもないですね。NYのファンドによる仮初めの景気回復で安倍政権の支持率が高くなり、それと反比例するように維新の会の人気が陰りはじめ、挽回を期して放った慰安婦問題が海外にも波及してブーメラン的に自分に帰ってくると「戦勝国様を責めるつもりは毛頭ありません。日本国は永遠に敗戦国として振る舞い、事実に関係なく国家として謝り続けます。だから!私個人を許してください」と言ってしまったのですから。自分の名誉は自分が業界団体の顧問弁護士をしていた飛田新地の現状を曲げてでも守るのに、祖父の世代と国の名誉は地に落としました。しかし、悲しいかなこれは平均的な現代日本人の意識をよく体現しているものであり、米国が強く出てきたら「もうどうしようもない」「謝るしかない」という感覚は多くの市井の日本人に見られるように思います。橋下氏がタレント上がりの政治家だからというわけではなく、国民の代表としての政党政治家全体に「アメリカ様には逆らえない」という空気が蔓延してしまっていても仕方がないでしょう。やはり国民一人ひとりの意識を変えることなしに政治家が変わることはありえず、そのために一度は絶望の底を覗いてこないと目覚めないのかもしれません。 橋下氏が言うように、事実の如何に関わらず、戦勝国の多大な犠牲を慮って先の戦争は日本が悪であったと反省するのであれば、原爆2発についても「本土地上戦になれば米兵に100万人の犠牲者が出るから、それを防ぐため原爆は必要だった」とする説に立って「落とされねばならなかった」となるでしょう。当然、韓国メディアが書いた「広島や長崎の原爆投下は『神の懲罰』」という戦勝国尻馬史観にも従うのでしょう。よしりん師範が教科書問題において慰安婦問題だけでは埒が明かないから大東亜戦争肯定に向かわれたように、ここへきて全ては大東亜戦争の評価に収斂されていくように思います。大東亜戦争においては日本に正義があったということを国民の共通認識にしなければ国際的な政治・経済も思想や文化における争いも勝てないように思えてきました。 その意味では、TVタックルでよしりん師範が米国人ジェームズ・スキナー相手に「イラク戦争のような侵略戦争に加担しないためにも軍備が必要なんだ」と仰った意味は非常に大きいと思います。米国も悪をなす存在であることを視聴者に再認識させ、かつての日米戦争も一般に言われているような「日本=悪」でなかった可能性への気づきを与え、また悪に加担しないためにも防衛力が必要であり、現政権の改憲や防衛力強化が悪に加担しやすくするものであることも訴えられたと思います。そして何より、米国人にも逆らっていいんだという実例をゴールデンタイムの地上波で示された功績は多大であると考えます。 木蘭師範の特別寄稿は、フェミの刺々しい文章に比べてとても潤いのある優しい文章ですね。男VS女の構図でしかものを見られない人は心もカサついているのでしょうか。「女性蔑視だ!」という言葉は、自分はこの男社会の中で実力で”そう”はならない人生を歩んでいると言いたげであり、女VS女の対立さえも招来させたいかのようです。貧しくて親に売られるしかなかった人を含めた、そうせざるを得ない状態に陥った人をも差別することになりますが、フェミはそこを突かれたら「だから男社会を崩すために立ち上がるのよ」という論理展開に向かうのでしょうね。フェミ論に乗っかるメディアや政治家に至っては勝馬に乗ることしか考えない卑しい人種ですが、政治家もメディアも国民の鏡であるからにはこれも現代日本の縮図なのでしょう。ところで、江戸期の公娼制度における花魁・太夫が高いステータスを誇っていたという伝統的性文化に思いを致せば、現代日本において性風俗文化に携わる人に差別心を持つのは明治開化期以降の西欧かぶれではないかと思えてきます。 明治と戦後、二度の欧米曝露が様々な局面で対立を生んでいる na85
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よしりん師範、体調は戻りましたか?病み上がり状態で多方面への執筆とメディア露出という八面六臂の活躍、お疲れ様でした。そして、よしりん師範、木蘭師範、時浦師範代、みなぼん編集長、スタッフの皆様、今回もすごい内容のライジング執筆・配信ありがとうございました。
橋下氏の「そうしないと多大な犠牲を払って勝利した戦勝国が納得しないから」という発言はどうしようもないですね。NYのファンドによる仮初めの景気回復で安倍政権の支持率が高くなり、それと反比例するように維新の会の人気が陰りはじめ、挽回を期して放った慰安婦問題が海外にも波及してブーメラン的に自分に帰ってくると「戦勝国様を責めるつもりは毛頭ありません。日本国は永遠に敗戦国として振る舞い、事実に関係なく国家として謝り続けます。だから!私個人を許してください」と言ってしまったのですから。自分の名誉は自分が業界団体の顧問弁護士をしていた飛田新地の現状を曲げてでも守るのに、祖父の世代と国の名誉は地に落としました。しかし、悲しいかなこれは平均的な現代日本人の意識をよく体現しているものであり、米国が強く出てきたら「もうどうしようもない」「謝るしかない」という感覚は多くの市井の日本人に見られるように思います。橋下氏がタレント上がりの政治家だからというわけではなく、国民の代表としての政党政治家全体に「アメリカ様には逆らえない」という空気が蔓延してしまっていても仕方がないでしょう。やはり国民一人ひとりの意識を変えることなしに政治家が変わることはありえず、そのために一度は絶望の底を覗いてこないと目覚めないのかもしれません。
橋下氏が言うように、事実の如何に関わらず、戦勝国の多大な犠牲を慮って先の戦争は日本が悪であったと反省するのであれば、原爆2発についても「本土地上戦になれば米兵に100万人の犠牲者が出るから、それを防ぐため原爆は必要だった」とする説に立って「落とされねばならなかった」となるでしょう。当然、韓国メディアが書いた「広島や長崎の原爆投下は『神の懲罰』」という戦勝国尻馬史観にも従うのでしょう。よしりん師範が教科書問題において慰安婦問題だけでは埒が明かないから大東亜戦争肯定に向かわれたように、ここへきて全ては大東亜戦争の評価に収斂されていくように思います。大東亜戦争においては日本に正義があったということを国民の共通認識にしなければ国際的な政治・経済も思想や文化における争いも勝てないように思えてきました。
その意味では、TVタックルでよしりん師範が米国人ジェームズ・スキナー相手に「イラク戦争のような侵略戦争に加担しないためにも軍備が必要なんだ」と仰った意味は非常に大きいと思います。米国も悪をなす存在であることを視聴者に再認識させ、かつての日米戦争も一般に言われているような「日本=悪」でなかった可能性への気づきを与え、また悪に加担しないためにも防衛力が必要であり、現政権の改憲や防衛力強化が悪に加担しやすくするものであることも訴えられたと思います。そして何より、米国人にも逆らっていいんだという実例をゴールデンタイムの地上波で示された功績は多大であると考えます。
木蘭師範の特別寄稿は、フェミの刺々しい文章に比べてとても潤いのある優しい文章ですね。男VS女の構図でしかものを見られない人は心もカサついているのでしょうか。「女性蔑視だ!」という言葉は、自分はこの男社会の中で実力で”そう”はならない人生を歩んでいると言いたげであり、女VS女の対立さえも招来させたいかのようです。貧しくて親に売られるしかなかった人を含めた、そうせざるを得ない状態に陥った人をも差別することになりますが、フェミはそこを突かれたら「だから男社会を崩すために立ち上がるのよ」という論理展開に向かうのでしょうね。フェミ論に乗っかるメディアや政治家に至っては勝馬に乗ることしか考えない卑しい人種ですが、政治家もメディアも国民の鏡であるからにはこれも現代日本の縮図なのでしょう。ところで、江戸期の公娼制度における花魁・太夫が高いステータスを誇っていたという伝統的性文化に思いを致せば、現代日本において性風俗文化に携わる人に差別心を持つのは明治開化期以降の西欧かぶれではないかと思えてきます。
明治と戦後、二度の欧米曝露が様々な局面で対立を生んでいる na85