dai のコメント

慰安婦は借金の方に売られてきたという事情はあっても、慰安婦と客の関係、あるいは慰安婦と楼主の力関係は借金というシステムだけでなく、個々人の境遇や性格によるところも大きいものです。それは、彼女たちだけではなく、たとえば中国の皇帝などは皇帝にすべての権限が集中するシステムであるにもかかわらず、ときに皇帝以上の権限を有する臣下がいました。また、身近な例だと、夫婦でもそうですよね。
もっとも、黒人の奴隷やカースト制など、逆転し得ない人間関係を作りうるシステムも存在しますが、それには徹底した差別意識が必要です。はたして、慰安婦(売春婦)にたいし男性側は徹底した差別意識を持ちうるのか?
以前、深夜の番組で、風俗ライターがでて、その実態を報告していましたが、風俗に行く女性は元看護師が結構多いらしいのです。もともと、看護師になるような方は人に奉仕したいという意識の強い人が多く、下の世話に抵抗がありません。さらに、看護師時代には患者に「奉仕」しても、当然と思われ、それどころか邪険に扱われることもあるのですが、風俗に来る男の人は患者に比べたら、みんなやさしいらしいです。「奉仕」すれば、それだけ感謝もされるので、その仕事にやりがいを感じた人もいるようです。
僕はこのような事情を知っているので、慰安婦容認を女性蔑視だという人に対し、怒りだけでなく悲しみも感じてしまいます。人は他者をここまで理解できないでいられるんだなと。
それどころかこのような人たちは自分のことすらわかっていないかもしれませんね。自分の欠点や疚しい部分を見ることなく、さも聖人君子のごとく振る舞い、人を非難する。もちろん、自分のことは棚に上げて・・・。本当に彼らには人を非難するときの様子を鏡で見てほしいですね。少なくとも自分の心のうちを見つめない限り、ひとにはやさしくはなれません。
慰安婦問題はよしりん先生が10年以上前にかたをつけたものです。国際政治の場では苦しくても、せめて国内では(たとえ偽善者の声が大きくても)議論を巻き戻してはならないと思います。

No.21 139ヶ月前

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