よしりん師範、病身を押しての執筆お疲れ様でした。師範の気管支の症状再発をとても心配しております。あまり仕事を詰め過ぎないで、危ないときは一番お金にならないライジングから休んでくださいね。時浦師範代、みなぼん編集長、スタッフの皆様も全力の執筆＆配信ありがとうございました。　

　安倍や自称保守の言う「戦後レジーム」とは、日米戦争敗戦に続く米国による占領と東京裁判から始まったという歴史をすっかり忘却し、そこ「からの脱却」をただ中国・韓国・北朝鮮に対して毅然とした態度を取れるかどうか程度の意味でしか使っていないのではないかと思います。また米国に対しては平身低頭していればやがて「戦後レジーム」という被占領状態から「脱却」させてくれると心底思い込んでいるかのようです。まるで鹿鳴館で舞踏会を開きまくったら一等国の仲間入りができて不平等条約の改正もなると考えていた明治政府の伊藤以下長州閥元勲たちのように。
　韓国の米国での厚遇と日本の冷遇の差について「韓国は米韓FTAを結んでいるからだ、日本も早くTPPに参加せねば」と考え、経済界からの要望以外にそのような動機も働いてTPPへの参加を急いだとしたらもう絶望的です。韓国と違って日本は第二次大戦における米国にとっての敵国ですから、いかに日本が自国文化を棄損しながら全ての資産を差し出して「へーこら」してたとしても、米国は永遠に警戒感を緩めるはずがないのです。逆に先の大戦における米国の非を国際会議などの場でキッチリと指摘したほうが大人の国として扱われる可能性も出てきます。その同じ文脈でならイラク戦争など戦後の米国による侵略戦争に反対することでも大義が立ちやすくなり、それができれば国際的にも支持を集められ国連での発言権も増し、敵国条項の撤廃にもつながっていったでしょう。
　これからの日本は政治的には米国に従ったまま、経済的には資産の大部分を米国企業に召し上げられ、社会・文化の局面ではTPPへの適応のための社会構造の組み換えによって伝統文化と共同体の多くを破壊され、これまで良き共同体によって支えられてきた日本の国力は大きく棄損されます。これはつまり何も言わずにカネだけ出していれば国連でも一定の発言権を保つという芸当が最早できなくなることを意味します。この先は世界中の人々に正しく伝わる言葉を発することのできる代表を国際社会の舞台に送り出せないと危ないわけです。グローバル企業とその走狗である各国政府が世界中の民を虐げている現状を打破できるような言葉をです。そのためには日本国民が心の底から独立したいと願うことが必要だと思います。逆に今まではぬるま湯に浸っていられる経済力があったためそれを阻害していたとも言えます。
　ぬるま湯幻想を長引かせる最後のあがきでしかないアベノミクスは、米国のファンドが日本企業の株高を演出していることによるものです。投資セミナーを受けているような日本の富裕層が飛びついてきたら一斉に売り抜けされて日本人だけが大いに資産を目減りさせるでしょう。またTPP21分野が全て作動すれば日本国内でモノやサービスを供給する主体の多くが米国企業に入れ替わっていくはずです。日銀がジャブジャブに供給する日本円を稼ぐのは多くは米国企業ですから、それをドルに換金していけば円が暴落する可能性があります。またジャンジャン発行される国債＝借金で発注された公共事業を受注するのも米国企業ですから、金融機関が不安を覚えて売却し始めれば国債が値崩れし、それを底値で他国が保有すれば外債＝外国からの借金になります。このような貧困国への道が用意されているものと思われます。
　この先は、思想を伝播するときの単位となる共同体をTPP禍で破壊され尽くすのが早いか、多くの日本人がルックスを変えて（目覚めて）反グローバリズムの代表を多く選出し救国政権を打ち立てるのが早いかという勝負になると思います。やはり公論の核としてのゴー宣道場の役割は大きいかもしれません。

　絶望の帳を超えなければ夜明けは来ないのかもしれない　na85

　AKBや茶魔について語るともうさすがに長文すぎるのでAKBについて一言。UGN48（裏切らない48＝純正アイドル）の対抗馬としてUGY48（裏切っても許せる48＝バラエティ―部門）があったら面白いですね。UGYセンターを争ってさしことみーちゃんがデッドヒートする？