９６条改憲を支持している連中というのはどうも、「憲法を変える事それ自体」が目的のように感じられます。「護憲派＝左翼、改憲派＝保守」という単純な構図に縛られて、憲法改正はすべて正しいのだ、と思い込んでいるのでしょう。９条の改正と、９６条の改正では本質的に意味が異なる、ということがわからないのかも知れません。

それで９６条を改正したあとに、９条を改正したとして、これで日本は一人前の国になりました、と言えるようになるのでしょうか。現時点では、断じてそうはならないと思います。日本の国家権力は、現実問題としてアメリカに尻尾を握られた権力であり、その頚木を解かない限りは９条の改正にも意味はありません。

だいいち「憲法改正のハードルが高すぎる」と言いますが、高くて当然なんじゃないでしょうか・・・