よしりん師範、体調不良の中ゴー宣執筆、質問への回答、お疲れ様でした。SAPIOゴー宣をはじめとする諸々の仕事の合間にAKB関連のブログ更新まで、全く頭の下がる仕事量です。木蘭師範、時浦師範代、みなぼん編集長、スタッフの皆様、執筆・配信ありがとうございます。まだまだ寒暖差の激しい異常気象の折からどうぞご自愛くださいませ。 よしりん師範の『戦争論』以降世の中の言論・思想の勢力地図が大きく変わりましたが、「個と公」の論議は大変誤解あるいは曲解されているように感じます。師範が当時仰った公とは、左翼が言っていた「私+私+私+…=公」という馬鹿論を排するため、戦地に赴いた父祖の世代が戦ったのは自分の大切な人たちや故郷の共同体(=公)を守るためであり、そのような公の及ぶ最大範囲は単一民族国家の日本では国ではないか?ということだったはずです。公=政府・国家権力では断じてないはずです。 公=政府という解釈なら『戦争論』・慰安婦問題の前に、政府や大企業そして諮問機関の学者が為した薬害エイズという弱者を踏みにじる邪悪に対して全力で立ち向かったりするはずがなかったのです。あのときは正義も公も破壊した政府・国家権力に対してよしりん先生は、日本国で許されたペンという武器で八面六臂の活躍をされ、国の謝罪と被害者救済の道筋をつけられました。しかし今次の自民党改憲案は、政府の政策遂行の妨げになるようなペンによる戦いを封じるためのものだと断定できます。 薬害エイズは(独)バイエル・(米)バクスターなどの外資が自国では規制された非加熱製剤の在庫を日本で売り捌きたいという動機から起こりました。つまり日本の国家権力よりも外国企業や外国政府が上位に立ち、日本の国家権力によって日本の公を破壊させようとする例がこの日本では残念ながら非常に多いと言えます。「個と公」論議の際にある左翼人士が「公=権力で、その突き当りはアメリカ大統領」だと言いましたが、現在の自民党的「公」解釈でもそれはあながち間違いではないかもしれません。…プラザ合意・日米構造協議・年次改革要望書・TPPと米国の対日改革要求はエスカレートしてきました。そろそろ米国は自らが押し付けた日本国憲法をうざったく感じてきたのではないでしょうか?内外問わずグローバル企業が日本人を雇用する際に最低賃金保障をうざったく感じているはずです。現在の自民党改憲案では25条・生存権はあまり変わりませんが、96条改悪の暁にはこれもどうなるか判ったものではありません。最早うんざりするような未来予想図しか描けません。終盤に船田が憲法違反議員になるというさりげない笑いが挿入されていなかったら深い陰鬱状態に沈み込みそうでした。 木蘭師範の「ザ・神様」はついにスサノオ英雄譚が始まり、わくわくしております。クシナダヒメの記述では文章だけでここまで儚くて可愛げな女子の描写ができる人をはじめて見たように思います。この章は「ニート・ひきこもりたちよ、キーボード叩いて『安倍ちゃんLOVE,朝鮮人FUCK』とか打ち込んでばかりいないで外に出よ、君たちにはスサノオのような腕力も七光りもないかもしれないけど、ひょっとすると『電車男』的幸運に出会えるかもよ」という木蘭師範のメッセージかな?と思いました(笑)。 Q&Aの一人目がものすごくいい質問をされていますね。右翼は戦前から弱者を虐げる資本家が嫌いですから、暗殺対象も資本家と結びついた政治家だったりします。だから秋元康氏を少女人買いか資本主義の象徴・権化みたいに捉えている人が右翼の中にいるのかもしれませんが、そういう人はAKB48の少女たちの強い自発的な意志を感じてほしいですね。『AKB48論』で。それに漫画家に教わってたまるかという狭量な人もいると思いますが、佐藤優に騙されていた人が結構その筋にいたことを想起してほしいですね。 日本のあらゆる層から分断を無くして戦う時は?…今でしょう! na85
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よしりん師範、体調不良の中ゴー宣執筆、質問への回答、お疲れ様でした。SAPIOゴー宣をはじめとする諸々の仕事の合間にAKB関連のブログ更新まで、全く頭の下がる仕事量です。木蘭師範、時浦師範代、みなぼん編集長、スタッフの皆様、執筆・配信ありがとうございます。まだまだ寒暖差の激しい異常気象の折からどうぞご自愛くださいませ。
よしりん師範の『戦争論』以降世の中の言論・思想の勢力地図が大きく変わりましたが、「個と公」の論議は大変誤解あるいは曲解されているように感じます。師範が当時仰った公とは、左翼が言っていた「私+私+私+…=公」という馬鹿論を排するため、戦地に赴いた父祖の世代が戦ったのは自分の大切な人たちや故郷の共同体(=公)を守るためであり、そのような公の及ぶ最大範囲は単一民族国家の日本では国ではないか?ということだったはずです。公=政府・国家権力では断じてないはずです。
公=政府という解釈なら『戦争論』・慰安婦問題の前に、政府や大企業そして諮問機関の学者が為した薬害エイズという弱者を踏みにじる邪悪に対して全力で立ち向かったりするはずがなかったのです。あのときは正義も公も破壊した政府・国家権力に対してよしりん先生は、日本国で許されたペンという武器で八面六臂の活躍をされ、国の謝罪と被害者救済の道筋をつけられました。しかし今次の自民党改憲案は、政府の政策遂行の妨げになるようなペンによる戦いを封じるためのものだと断定できます。
薬害エイズは(独)バイエル・(米)バクスターなどの外資が自国では規制された非加熱製剤の在庫を日本で売り捌きたいという動機から起こりました。つまり日本の国家権力よりも外国企業や外国政府が上位に立ち、日本の国家権力によって日本の公を破壊させようとする例がこの日本では残念ながら非常に多いと言えます。「個と公」論議の際にある左翼人士が「公=権力で、その突き当りはアメリカ大統領」だと言いましたが、現在の自民党的「公」解釈でもそれはあながち間違いではないかもしれません。…プラザ合意・日米構造協議・年次改革要望書・TPPと米国の対日改革要求はエスカレートしてきました。そろそろ米国は自らが押し付けた日本国憲法をうざったく感じてきたのではないでしょうか?内外問わずグローバル企業が日本人を雇用する際に最低賃金保障をうざったく感じているはずです。現在の自民党改憲案では25条・生存権はあまり変わりませんが、96条改悪の暁にはこれもどうなるか判ったものではありません。最早うんざりするような未来予想図しか描けません。終盤に船田が憲法違反議員になるというさりげない笑いが挿入されていなかったら深い陰鬱状態に沈み込みそうでした。
木蘭師範の「ザ・神様」はついにスサノオ英雄譚が始まり、わくわくしております。クシナダヒメの記述では文章だけでここまで儚くて可愛げな女子の描写ができる人をはじめて見たように思います。この章は「ニート・ひきこもりたちよ、キーボード叩いて『安倍ちゃんLOVE,朝鮮人FUCK』とか打ち込んでばかりいないで外に出よ、君たちにはスサノオのような腕力も七光りもないかもしれないけど、ひょっとすると『電車男』的幸運に出会えるかもよ」という木蘭師範のメッセージかな?と思いました(笑)。
Q&Aの一人目がものすごくいい質問をされていますね。右翼は戦前から弱者を虐げる資本家が嫌いですから、暗殺対象も資本家と結びついた政治家だったりします。だから秋元康氏を少女人買いか資本主義の象徴・権化みたいに捉えている人が右翼の中にいるのかもしれませんが、そういう人はAKB48の少女たちの強い自発的な意志を感じてほしいですね。『AKB48論』で。それに漫画家に教わってたまるかという狭量な人もいると思いますが、佐藤優に騙されていた人が結構その筋にいたことを想起してほしいですね。
日本のあらゆる層から分断を無くして戦う時は?…今でしょう! na85