コチャコ のコメント

小林先生の今回ののライジングのテーマ、「まだ学歴信仰?」。「東大一直線」の連載時小学生だった自分の世代も学歴信仰や受験は大きな問題でした。いつかこんな風潮は(良い方に)変わっていくだろうと漠然と考えていたら、時代が進むにつれ酷くなりました、という笑えない有様に。学歴はそれだけ子ども時代に勉強に励んだ証でもあります。就職の選択肢を広げる意味でも大いに役立つものでしょう。しかし、学歴をつけた後の人生の現場で万能を発揮できるものではありません。思考のアップデートを怠れば、人生で思わぬ落とし穴にはまり込んでしまうでしょう。オウムのようなカルトにハマったのが高学歴、社会的地位の高い人間に多かったことを、あの教訓を忘れすぎです。学歴に胡座をかいた学歴秀才は要らない。害悪ですらあります。
「泉美木蘭のトンデモ見聞録」フランス革命の辿った共和国制への移行期の残虐さは凄まじいですね。
少し調べればたちまち幻想が崩れることでも、まだ日本は欧米の価値観が脳髄を支配しています。「日本人論」をきちんと
論評できないマスコミ、知識人が如何に戦後民主主義に囚われたままなのか。人権も理性主義も使い方次第で寛容性や人間性の否定から取り返しのつかない惨禍を生み出すのに。また、遠藤周作の「沈黙」を取り上げての論考は興味深いものでした。配信でマーティン・スコセッシ監督の映画版を観ていたので。キリシタン信者への迫害描写は凄惨なものでした。が、敵対する登場人物としてのイッセー尾形演じる井上筑後守や、浅野忠信の通辞の言うことの方が共感できたのも事実です。大航海時代に日本にやって来た宣教師は自分達のキリスト教価値観が唯一の救いの道という、日本人の継承してきた価値観と相容れないものを持ち込みました。時代性とはいえ、非白人文化を見下していたのも、日本人の奴隷人身売買を黙認していたのも事実だからです。よくあの時代をキリスト教国に植民地化されずに済んだなと。戦国時代で武士の危機感覚が研ぎ澄まされていたからだ、とも思えます。

No.62 1ヶ月前

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