希蝶 のコメント

 すみません…、昨夜の放送でもうすこし。
 ニコニコのコメント飛ばしでは、小酒井不木さんの「恋愛曲線」という(狂気に満ちた、なおかつ究極の純愛の)話のことを記しましたが、お金で結婚を選ぶというと…エミリー・ブロンテの「嵐が丘」のことも思い出します。

 正直、大学の時にこの話をよんだ私は、「この物語は何を主張したいのだろうか?」という感想しかなかったです。
 ヒースクリッフを幸せにするため、お金持ちの親族と結婚するというキャサリン、キャサリンにふられたと思い、その嫁ぎ先の一族に復讐するヒースクリッフ(キャサリンの娘は同じ血をひくのに、そんなに憎いのか?)、墓荒らしまで起こり、最後は…。ずっと「?」でした。運命の愛というにはあまりに凄慘で(流血とかはないですが)、彼らはいったい何がしたかったんだろう、と。

 きっとこの話の場合も、霊魂となって二人は結ばれたのだろうか、そして、のちの世代を祝福しているのか、というふうに思いました。それだけでは…だめなのでしょうか?

 いちおう「恋愛曲線」の方も解説しておきますが、心電図、心拍数を研究している医師(技師)が失恋して、研究に没頭するところへ、とある「失恋」をした女性が現れる、その女性はとある大富豪が結婚するので、「失恋」をした…という話だったかな?昔によんだので、かなり忘れてしまっています。

 男と女の間には越えられない川がある、その通りかも。「浪花恋しぐれ」、そして「カサブランカ・ダンディー」も。沢田研二では「サムライ」もいいですね。「恋の奴隷」も聞いたことがある歌です。
 近松門座衛門の心中もの、愚かだ、とか思ってしまうのですが、きっと、恋愛は狂気で、周囲の環境を悪くするな、とか、職場では恋は御法度だ。とかいう理屈とは別の理論が支配する場なのかも、です(とはいえ、自分はそれを気にしてしまうのかな?)
 私は…心中などする位なら、どこか別の場所にいくか、なんとか廻りを説得してしあわせになれぬものか、とか思います。だから「嵐が丘」、だめなんでしょうか?
 ではでは。

No.158 7ヶ月前

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