私は今まで知らなかったのですが、大谷翔平と水原一平の「信頼関係」は、今まで世間では美談化されていたようです。 そのため、何と来年4月から使用される教科書には、大谷翔平と水原一平について記載されたものがあるそうです。 出版社は該当箇所について「報道されていることが事実だとすれば、内容の差し替えも含め検討せざるを得ないと考えています」とコメントしているとのこと。 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240322/k10014398921000.html#anchor-07 思ったのは、このような「美談」が今回の事件について判断するに当たり、 「大谷が何も知らないはずがないだろう」 「請われて肩代わりを認めた可能性はある」 というバイアスを生じさせた可能性はあるのかな、と。 水原について何も知らない、知ってても「美談」などに酔っていない人間であれば、おかしな思い込みには嵌まらないような気がします。 日本人好みの「人間同士の絆」を感じさせる「美談」は、時に恐ろしい作用を及ぼすものなのだな、と。 特に何かと先行き不透明な現代において、大衆は分かりやすい「美談」に飛びつきやすく、そしてそれが1ミリでも覆されたら容赦なく手のひら返しをしてしまう野蛮性や狂気に震えます。 同時に、「今現在、評価されていること・人気を集めているモノ」が即座に教科書に掲載され、しかも検定を通ってしまうという現状にも違和感があります。
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小林よしのりチャンネル
(ID:2345820)
私は今まで知らなかったのですが、大谷翔平と水原一平の「信頼関係」は、今まで世間では美談化されていたようです。
そのため、何と来年4月から使用される教科書には、大谷翔平と水原一平について記載されたものがあるそうです。
出版社は該当箇所について「報道されていることが事実だとすれば、内容の差し替えも含め検討せざるを得ないと考えています」とコメントしているとのこと。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240322/k10014398921000.html#anchor-07
思ったのは、このような「美談」が今回の事件について判断するに当たり、
「大谷が何も知らないはずがないだろう」
「請われて肩代わりを認めた可能性はある」
というバイアスを生じさせた可能性はあるのかな、と。
水原について何も知らない、知ってても「美談」などに酔っていない人間であれば、おかしな思い込みには嵌まらないような気がします。
日本人好みの「人間同士の絆」を感じさせる「美談」は、時に恐ろしい作用を及ぼすものなのだな、と。
特に何かと先行き不透明な現代において、大衆は分かりやすい「美談」に飛びつきやすく、そしてそれが1ミリでも覆されたら容赦なく手のひら返しをしてしまう野蛮性や狂気に震えます。
同時に、「今現在、評価されていること・人気を集めているモノ」が即座に教科書に掲載され、しかも検定を通ってしまうという現状にも違和感があります。